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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ファンタジーRPGからちょっと派生して

「中心となる物語の不在」「シミュラークル」「萌え(消費)」の関係を語るなら、ポケモンよりかウィザードリィを語った方がいいのに、と思います。それも初期のやつ。 あれは、キャラクターの性別と種族とクラスと年齢のデータ、そして戦闘の繰り返しだけで…

ファンタジー小説における「ほんやくコンニャク問題」

転叫院(id:tenkyoin)さんとこの話題。 ファンタジー小説と聞いてぼくが思い起こすのは、国産ファンタジーブームにおける「種族・モンスターの設定」は非常にデータベース的だった、っていうことだったりします。 なぜか当時の「異世界ファンタジー」はエルフ…

『カレイドスター』第47話

演出による説得力が、尋常でないくらい強固。逆に、そらのやろうとしていることが霞んでしまうくらいの説得力です(ダメじゃん)。テーマ的にはともかく、このままカタルシスに突っ走ってくれればそれでいいかな、という気にはさせられます。 しかし「作監協…

『ふたりはプリキュア』第5話

相変わらずBパートになった途端、台詞やカットの繋がりが不自然になるのはどうしてなんでしょうね。現場の意思疎通のうまくいってなさを感じます。 さて、そんな理由で「アニメとしては」うまく伝えることができていないものの、シリーズの基本思想が表出し…

はてな巡り

はてなダイアリー - 「砥 石 閑 話」(id:teiseki) 「無私」をキーワードにした、日本人の通底的な意識変化について。 非常に面白い。中の人の経歴が知りたい。

内田樹『女は何を欲望するか?』

前半の「フェミニズム言語論」は、フェミニズムを肴にしつつ様々なテクスト論を噛み砕いて紹介……別にフェミニズム批判っていう目的じゃなくても面白い。「私には良くわからないのである」だとか「仮にそうだとしよう」とか、わざとトボけてるような書き方が…

幼女とかメガネはシミュラークルでしかない。だからそれを消費するのにロリコンやメガネフェチである必要はない

……この書き方って、ひょっとしてファウストさんはぼくのこれ(id:izumino:20040124)を読んだ上で東理論と混同しちゃってないか? と思ってしまった。 まぁ、「シミュラークルである萌え」の向こうに性倒錯を見てしまうのがぼく、データベースを発見してしまう…

今週のネギま

木乃香の父親が六分儀ゲンドウ(善人バージョン)でした。いかにもMAGI氏らしいキャラデザ。

『妄想代理人』

能登麻美子の声聴きたさにちらっと鑑賞。 うーん、話には聞いてましたけど、これはかなりつまらない。作画がハイセンスなおかげでなんとか観ていられるものになってますが、逆に言えば脚本レベルの魅力がテンで無いっていうことで。いやいやこれは観客を甘く…

『マリア様がみてる』第8話「びっくりチョコレート(後編)」

まぁ可もなく不可もなくといった感じで。要所要所の演出でドキドキ。 次回予告はそろそろネタが尽きてきたかなという感じも。どうせなら祐巳と祥子の組み合わせだけでなく、「令由」「江令」「聖志」「蓉祥」「聖蓉」「祐由志」とかのパターンもやって欲しか…

ビックリマンと物語(ページの終わりまで)

ぼくが小学生の頃はコロコロ派で、BB戦士よりはワタル(プラクション)でした。 んで当時のコロコロにはプラモ改造の仕方や改造例が載っていて、戦王丸がお気に入りだったぼくはオフィシャルを無視した改造とペインティングを施し、自分で考えた必殺技で敵と…

子供番組とごっこ遊び

昔と今の「仮面ライダーごっこ」にどう変化があるのか、少し興味があります。 昔のごっこ遊びの場合、「ライダー」は一人しか居ない為、自然と権力のある子供だけがライダー役を担当することになる。ダブルライダー制になってもそれはあまり関係無いでしょう…

古本屋で

山内直実/氷室冴子原作『蕨ヶ丘物語』 にしざわみゆき/氷室冴子原作『少女小説家は死なない!』1,2巻 ……を入手。氷室冴子繋がり。どっちも原作は未読です。 『蕨ヶ丘物語』は北海道の描写と、80年代的な恋愛観が楽しい。今だとストーカー扱いだよなアレ…

C.G.ユング著/林道義訳『元型論』

訳注と解説が豊富で、大変読みやすかったです。ただ、1997年の第22刷なので、「増補改訂版」ではないですが。 ぼくのような、直感的でシンボリックな考え方がメインの人間は読んでおかないといけない本であったな、と。 世の中全てがシンボリックに見えてし…

あびゅうきょ『あなたの遺産』(ISBN:4344803671)

嗚咽。 少女よ 風のように生きよ エーテルの中を行く あらゆる情報の波を 捕らえながら 風のように生きよ 一晩経って落ち着いたので追記 『あなたの遺産』は、絶版単行本『彼女たちのカンプグルッペ』(金字印刷のハードカバーという狂気のマンガ本)と『JET…

女性の美少女萌えについて

懲りずに今度はユング派の考え方からアプローチしてみたいと思います。 以前(id:izumino:20040124)は萌えと性倒錯がどうこう、という話をしたんですが、もっと簡単に済んでしまう萌えの説明があって、それは「アニマとの出会い」というやつです。 手塚治虫が…

ポストモダン論とデータベース消費について

昨日の続きである。 データベースやシミュラークルがどうこうという問題には納得してしまったので、触れない。 もうひとつ自分なりに単純化したいことがあって、それはぼく自身モダンとポストモダンという言葉の意味を良くわかっていないということでもある…

付け焼き刃の知識で日記を書くのはいい加減どうかと思うものの。

オリジナルを意識した引用とオリジナルを意識しない引用について

まぁ、こことそのコメント欄絡みの話なのであるが。 あんまり深く議論に参加するつもりはないものの、自分なりに単純化するための覚え書き。 音楽業界からみて オリジナルなんかどーでも良くなってる引用、っていうのは音楽業界が90年代に経験しちゃっている…

『ふたりはプリキュア』第4話

試練2回目。 いまひとつ盛り上がりに欠ける展開と演出なのですが、なぜ盛り上がらないのか理由を考えてみる必要はありそう。 多分、展開ひとつひとつの必然性を「絵」できちんと説明しきれてないからかな。後半になるほど考えオチが増えてきますし。「?」…

「プリキュアン」がキーワード登録されてる

ぶっちゃけありえない。

朔ユキ蔵の単行本をまとめて再読、んでマリみて妄想

『つゆダク』以外は全部持ってる朔ユキ蔵。 朔ユキ蔵の一般的な評価って「はじけた描写がウリのブチギレ漫画家」っていう程度に留まっているのだけど、つゆダク以外の作品は「感性と情動のせめぎあい」の描写がなんとも秀逸で素晴らしいのだと言いたい次第。…

女書―消滅に瀕している中国湖南省の女性文字

また、この地の女性たちは、少女のころ、血縁はないが、仲のいい娘同士が姉妹の契りを結ぶ、「結交姉妹」の関係をもつことが盛んであった。「姉妹」同士が、連れだって村の神社の祭りに出かけ、一緒に女紅をし、実の姉妹よりも親密な関係で結ばれていた。 (…

今日のラクガキ

ちゃんと白を描いてみる。 日本人でこんなのを描いてネットにアップした人間はぼくが初めてなんじゃないかと思う。 ダーガーのコスチュームデザインはかなりセンスいいと思います。 ちょっとRAITAさんの絵を意識……っつーかRAITAさんが描いたのを一度見てみた…

ジョン・M. マグレガー『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』再読

時々読み返す本です。 ヴィヴィアン・ガールズの詳細な設定ってどこかで読めないんですかね……。知りたいんですけど。 あれだけ膨大な物語なんですから、絶対「キャラ立ち」とかしていてしかるべきでしょうに(でも髪型や服装なんかはコロコロ変えられてて、…

エスパークスファンサイト ニュートロンズ

プリキュア情報箱(お世話になってます)を運営されているところのプリキュアン夜霧さんのサイト内をうろうろしていたら、↑のようなページを発見し。一瞬目を疑いました。 えー!? めちゃくちゃ懐かしい! リアルにエスパークスのノート使ってたことあります…

『GUNSLINGER GIRL』最終話

#過去の感想はまとめてこちら→id:izumino:20031010 ひょっとしてこれは、新世紀のアニメなんかじゃなくって、199X年を舞台にしたアニメなんじゃないだろうか? そう思って見ると、これは結構面白いアニメじゃないでしょか。暗く塞ぎ込んだ終末感と退廃的な…

『マリア様がみてる』第7話「びっくりチョコレート(前編)」

面白い。んだけど、やっぱり微妙。 キャラが自己主張を始めてガヤガヤした展開はいかにもマリみて、と一瞬感じるのですが、押さえるべき所(原作が基本的にディスコミュニケーションと回復を中心にしている所等)を押さえていつつも、そのひとつひとつがどう…

女性の美少女萌えの歴史

更にまとめてみます。 もっとも、「萌え」や「フェチ」というタームが男性名詞を主語にして発生していることは明らかなわけで、そういう言葉を用いて語りたいことではないし、そもそも分析・整理という行為自体が男性的なものだとしたら、それはただ女性の嗜…

夢に出る管理人「ゆめかん」

今日はHARD-WIREDさんとるちゃ(id:rucha)さんが出てきました。るちゃさんには会ったことありません。 HWさんとバイクを相乗りしたり一緒に風呂入ったりしてました。なんだこの読者サービスっぽいシチュエーションは。るちゃさんはぼくと話を少しした後、他…