『マリア様がみてる』第7話「びっくりチョコレート(前編)」
面白い。んだけど、やっぱり微妙。
キャラが自己主張を始めてガヤガヤした展開はいかにもマリみて、と一瞬感じるのですが、押さえるべき所(原作が基本的にディスコミュニケーションと回復を中心にしている所等)を押さえていつつも、そのひとつひとつがどうにも弱い。
最初の感想(id:izumino:20040108#p1)でも書いたように、このアニメは「男性性の抑圧(アニメ的演出の制御)」からスタートさせ、その制御する力を少しずつ緩めながら女性性を開放させるという計算で作られているように見えるのですが、さてその演出を緩めた部分から出てくる感性が本当に女性的なものなのかどーか。
結局「男の描いた少女漫画」みたいになっちゃってるというか。
なんかギャグアニメとして見れなくもないのは、やたら時間がサクサク進むからでしょうか。かといってじっくり時間を掛ければ変わるようなものだろうか、と、モヤモヤ。
うーん、やっぱりアレだな。脚本レベルでの大胆な換骨奪胎が、アニメとして面白くする為には必要だったと思います。そこにメスを入れるのは敢えて避けたんでしょうけど、そこを避けちゃったら、やっぱりなあ。うーん。
ミーハーな感想を言えば、伊藤さんと能登さんの演技は楽しいので結構満足してたりします。
相変わらず次回予告は笑いを誘っていて面白い。既に予告する気が無いなこの人達。