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『ふたりはプリキュア』第5話

 相変わらずBパートになった途端、台詞やカットの繋がりが不自然になるのはどうしてなんでしょうね。現場の意思疎通のうまくいってなさを感じます。
 さて、そんな理由で「アニメとしては」うまく伝えることができていないものの、シリーズの基本思想が表出してきた面白い回でした。*1


 どうやらドツクゾーンとの戦いは、ホントに地球の平和がかかってるっぽい。
 「自分の為に力ずくで奪う」という行為を正当化するピーサードに、ほのかは「間違っている」一辺倒の言葉を投げかける。
 毎回のことながら、ピーサードは全然本気になれない。多分相手も全力(=力ずく)でないと燃えないタイプなのか、せっかく奪ったカードコミューンも返してしまう。相手を自分と同じ「力ずく」の世界に引き込みたいという隠れた欲求が見えなくもない。
 ふたりはその誘いを拒否しない。堂々と「力ずく」の肉弾戦ヒロインに変身し、戦う。
 ピーサードは「奪う性」としての男性性を相手に期待したのかもしれないが、プリキュアはあくまで「守る性」を固持する立場にある(結果的には相手のリソースを奪っているのだが)。そして他人と協力しようとしない者は負け、尊敬で結ばれた者同士が勝つ、という単純明快なテーマが込められる。


 自分が想像してたラインとは少しズレてきましたので。ちょっと脳内補正が必要。

*1:ちなみに3,4話のことを試練って言ってたけど、実は何回も再生しながら「面白い」と思っている自分が居る