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色川武大/阿佐田哲也 読書録

引越貧乏色川 武大 新潮社 1992-07売り上げランキング : 573098Amazonで詳しく見る by G-Tools阿佐田哲也・色川武大 人生修羅場ノオト春日原 浩 ベストセラーズ 1999-03売り上げランキング : 800464Amazonで詳しく見る by G-Tools 色川武大の晩年作となる短…

読書近況

通販を駆使して色川武大(阿佐田哲也)の作品をばんばん買い集めてるんですが、どれも面白すぎて困ります。 作品同士の有機的な繋がり(作者の精神的な変遷)が魅力でもあるので、いつか全作レビューとかやってみたい……(無謀な夢)。色川武大色川 武大 筑摩…

『ロケットガール』アニメ化&新装版

http://www.fujimishobo.co.jp/sp/rocket/ http://www.rocket-girl.jp/ 全然むっちりむぅにぃの絵と似てない(笑)。 そういえばファンタジア文庫の方は長らく絶版だったわけで。ロケットガールはクレギオンシリーズに負けず劣らず面白いから、読み継がれて…

八神かおり『青春拳法開眼小説 カンフーガール』

Nyarlさんが紹介していたので興味を持って。どんな内容なのかはリンク先の紹介文を読んでもらえば明らかですが、確かにいかにも体験談でござい、といった内容満載で面白い。 文章力やプロットなんかは(小説というより、日記や紀行文のようなものだと思えば…

阿佐田哲也『麻雀放浪記』

阿佐田哲也『麻雀放浪記』を青春編から番外編まで読破。 小説を読むこと自体が久しぶりでしたが、感動。番外編のラストシーンではグラッと泣いてしまいました。 ドサ健と李億春はヤバい。麻雀が「個人プレー」の競技だからこその生き方なんでしょうが、「味…

色川文学

色川武大の『狂人日記』を読了しました。モロに私小説だった『百』と違って、こっちは一応創作小説だったんですね。 これは最晩年の作だけあって、彼岸を感じるとでも言うべきか、色々極まりきった観のある一冊でした。初心者にはちょっとオススメできないと…

小説『School Rumble〜恋、知りそめし頃に〜』ゲット

著者はアニメ版のシリーズ構成であるときたひろこ。小林尽は監修と挿絵で参加。 http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=3243516(講談社BOOK倶楽部) 文体は低年齢層を意識してるのか、かなり軽い感じです。 これは、「単行本を揃えてないアニメ…

じわじわ売れ続けているキラ×キラも凄いが

みやもさんの『修正報告』が『キラ×キラ』を抜いて同レーベル内トップになっている件。 近頃小説とか全然読んでないぼくも読みましたよ、これ(久しぶりに触れた小説がエロラノベですか)。 120ページを過ぎたあたりから、かなり感情移入しながら読むことが…

みやもさんが個人名義で初の18禁小説を発表

http://crusherfactory.net/~pmoon/mt/000787.html(本人の解説ページ) お友達のみやもさんが、18禁小説の単行本を二見ブルーベリー文庫から出すそうです。表紙・イラストは上連雀三平先生。Amazonにも出ています。 この手のジャンルは普段手に取らないし、…

「マリみて」が初めてコバルトに掲載されたときのイラスト

http://nuruwota.blog4.fc2.com/blog-entry-757.html 実はひびき玲音じゃなかった、ということなんですが、この絵ならこの絵で凄い人気出てたでしょうね。if世界の話ですけど。

今野緒雪『マリア様がみてる イン ライブラリー』

読了したのは結構前なんですけど、他の日記ネタを優先して更新していたので今更の感想です。 マリみての短編は「本編では踏み込めないリリアンの部分」(ハッピーエンドでは無かったり、他作品へのオマージュが垣間見えたり)が描かれていて好ましいです。個…

今野緒雪『マリア様がみてる 特別でないただの一日』

んでこっちはマリみての新刊。 ドタバタ学園祭編。文芸路線よりもジュニア路線なノリでした。*1 第1巻の学園祭と随分印象が違うのは、祐巳が「巻き込まれる側」じゃなくて「巻き込む側」に回ったからでしょう。うーんなんか『クララ白書II』(氷室冴子)ト…

今野緒雪『夢の宮 〜薔薇の名の王〜』

今野緒雪の初期シリーズ作品。 古代中国風の異世界を舞台にした架空の歴史小説で、基本的にキャラ入れ替え制のオムニバス形式になっているシリーズです。これは通算で6冊目の作品(ぼくはまだ1冊目しか読んでない)。 ファンタジー的な要素は少なくて、超…

マリみて新刊

「特別でないただの一日」のネタバレはここにはありません。 ネタバレがそんなに嫌ってわけじゃないんですけど、やっぱりネット巡回がしにくくなりますねえ。

村上春樹『スプートニクの恋人』(ISBN:4062731290)

実は食わず嫌いで読んだことの無かった村上春樹です。最近友達に春樹ファンが増えてきたので一冊借りて読んでみることにしました。 まぁ、村上春樹ほど知名度の高い作家だと先入観というのが当然あって。 確かに主人公は老成しすぎだよなあ、とか、女性にと…

ファウストメルマガ

「文芸合宿」なる企画が。 この「文芸合宿 at ファウスト」企画は、小説家同士のせめぎあいと 競闘のすべて、小説が今まさに生まれていく瞬間のすべてを真空パックした、完全ライブ・ドキュメントです。 具体的には、『ファウスト』編集長として僕が「この人…

山田風太郎『姦の忍法帖』(ISBN:4480039554)

お友達からお借りした山風二冊目。 お前らセックスしすぎ。 それでも表題作はトーナメント制の殺し合いで人死にまくりだったり、他にもミステリ色やホラー色の高い短編も入っていて多彩な内容でした。 次を読むとしたら長編作品だなあ。

山田風太郎『野ざらし忍法帖』

すっげー久しぶりに読む時代小説、にして山田風太郎初体験になる一冊。 まぁ話には聞いていましたが、いかに山風の作風がエログロナンセンスなのかは良く解りました。 一本目の「忍者車兵五郎」が面白かったですね。対称的(文字通り対称的なんだこれが)な…

氷室冴子『海がきこえる』ハードカバー版(ISBN:4191250647)

読了。アニメの方は観てません。 青春ですなー。ぼくにはちょっとまぶしかったです。心の綺麗な人におすすめします。

今野緒雪・ひびき玲音 with山百合会『マリア様がみてる プレミアムブック』(ISBN:4086004550)

アニメ版のスチールと設定資料、出演声優の対談、ひびき玲音のアフレコレポート+ショートコミック、今野緒雪の書き下ろし短編+あとがきを付けたファンブック。 資料見てて思ったんですが、ぼくがアニメ版のキャラ作画に違和感を感じていた理由が分かりまし…

『ファウスト』Vol.3(ISBN:4061794302)

舞城と佐藤の文学組は安定。他のラノベ組は読んでないです。 西尾維新は小説より本人の方が面白い作家になってしまったな。 あと、なんで上遠野浩平が洋楽コラムなんかやってるのか未だにわからん……。まぁ若い読者にはこのくらいのヌルい記事がいいのかなあ…

買い物

『ファウスト Vol.3』

『ファウスト』のメルマガ来た

佐藤友哉の「色シリーズ」が単行本化予定らしい。そろそろ、彼が冷遇されてるだとか売れてないだとかで一喜一憂するのは控えることにします。順調に仕事できてるじゃないですか。

『群像』掲載の佐藤友哉の短編「チェリーフィッシュにうってつけの日」「小川のほとりで」読了(ネタバレ)

素晴らしいんじゃないか? と言っても、ここ数ヶ月の間、小説といえば今野緒雪と少女小説をちょっとと恩田陸と佐藤舞城しか読んでいなかった人間の言うこっちゃないですが。 プロットはタイトル通り『ナイン・ストーリーズ』内の「バナナフィッシュにうって…

『群像』に佐藤友哉の新作2本掲載

タイトルは『チェリーフィッシュにうってつけの日』と『小川のほとりで』。こちらによると鏡家サーガらしいです。うおー、誰と誰だよ出てるの! グラース・サーガに準拠するならシーモア=癒奈、ブーブー=潤一郎という予想がつくんですが。 そういえば佐藤…

マリみてと母娘愛

というわけで(id:izumino:20040617#p1)疑似親子関係という視点からマリみてを読み直していたわけですが、いやあ、面白い面白い。時々、百合視点よりもグッとくる描写もありますね。 まぁ『愛の若草物語』にしてもそうなんですが長女メグは「母」として描かれ…

エナ重新装版が出たらしい

id:aragane:20040603#p1より。 おお、ブラボー。 どこかで表紙画像は見れないんでしょうか……(講談社のサイトに行っても変わってなかった)。 というか、これだけやっといて「佐藤友哉は売れないから鏡家サーガの続編は出版できない」とは言えないんじゃない…

雑誌『新潮』創刊一○○周年記念特大号

記念に買ってみました。 例によって佐藤友哉から読む。 佐藤友哉「死体と、」 これはかなり面白くて満足。 「世界の終わりの終わり」シリーズや「大洪水の小さな家」の迷走っぷりを見て不安を感じていた向きも多かったろうと思いますがなるほどこういうのも…

恩田陸『六番目の小夜子』(ISBN:4101234132)

面白い。何かしらの伝統を持った学校、という設定自体に魅力がありますが*1期待を裏切らない展開でオチにも納得。 ヒロイン・沙世子の完璧美少女っぷりもまぁありえない美少女っぷりなんですが、それよりもサブヒロイン・雅子のいい人っぷりがなかなかありえ…

以前書いたマリみて考察を修正(去年の9月の記事)

半年以上前に書いたものですが(文章がおかしい箇所、今読むと状況的に変な箇所に修正入れています)。 今はアニメからマリみてに入った層が結構増えているだろうと思いますし、そういう人達に向けて、こういう「おさらい」的な記事がかえって必要なんじゃな…