スタジオぴえろの「ファンシーララ以後の変身ヒロイン」作品まとめ

　ややこしいので、忘れないようにまとめておきます。まさに「記憶に埋もれがちなアニメ史」ですね。
　「ぴえろ魔法少女シリーズ」に終止符を打ったあとのぴえろは、いかに変身ヒロインアニメを作りしや？

　「ぴえろ魔法少女シリーズ開始15周年記念作品」として12年ぶりに制作された魔法少女アニメ。
　なにげに同年は『ひみつのアッコちゃん（第３作）』や『スーパードール★リカちゃん』、『カードキャプターさくら』、『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』と魔法少女アニメの激戦区となっている。
　18禁ゲーム『SeptemCharm まじかるカナン』が発売されるのが12月末だというのも感慨深い。

　変身ヒロインというよりロボットものというくくりですが、一応ヒロインが変身するので。
　ファンシーララより一日遅れで放送開始。

　「ヒロイン落ちもの」と区別が難しいですが、「魔界から来た女の子が人間界に居候する話」としては「魔女っ子もの」の系譜にあたるような気もします（人間サイドの主役が女の子ではなく男子高生というだけで）。

　「ＣＣさくら」以後、再び「セーラームーン路線」に回帰した変身ヒロインもの。
　その翌年にエポックメイカー作品『ふたりはプリキュア』を東映アニメーションが制作するなど、このとき誰が予想していただろうか……。
　漫画版が先だが、実はそちらの原作はアニメ脚本家の吉田玲子だったりする。

　「東映魔女っ子シリーズ」世代の安野モヨコが『魔女っ子メグちゃん』へのオマージュとして描いた少女漫画が原作。
　それをぴえろがアニメ化していたというのはなにやら因縁めいたものが。
　ちなみにスタッフは、監督がユキシロマツシタでシリーズ構成が吉田玲子という、『マリア様がみてる』のコンビだったりする。

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　主人公が魔法を使うのではなく、お供のマスコットが喋ったり魔法を使ったりするアニメ。
　のちに『魔法少女まどか☆マギカ』で主演する悠木碧の出世作。
（※追記：ぴえろは「制作」で、「アニメーション制作」はスタジオ雲雀）

　また、2002年には『マジカルエミ』のOVAを作っていたりします。

　OVAといえば、『ファンシーララ』の前年までに、アイドルアニメ『KEY THE METAL IDOL』を制作していたというのも押さえておくといいかもしれませんね。

ピアノ・ファイア