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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

ネギまのバトルとアンケート人気問題

 ちょっと私見を書いておきます。
 104話のアンケートが良かったのは、読者の「安心感」と「期待感」が作用していたんじゃないかと思います。
 つまり、「あからさまなラブコメは恥ずかしいからもう見たくない、少年漫画にくるまれた萌えが見たい」という、一般層からマニア層、若年層を含む広い層からの要求があって、ここ最近のバトル路線はそういった層が「こういうスタイルなら安心して読めるな」という感触から「期待票」をポンと入れた公算が高いと思います(その話が特別面白かったわけではなく、このまま行ってくれ、という意味で)。
 どの層も、オタクっぽさに抵抗感があったり(一般層)、逆に「少年漫画」にある種のステータスを求めたり(マニア層)、背伸びしたかったり(若年層)するんでしょう。あとはノイズとして、「元々好きじゃないけど、パッと見の気持ち悪さは無くなったから入れてやるか」的な(生暖かい)同情票もある感じでしょうか。


 でも結局彼らはラブコメが見たくてしょうがないわけで、「俺はラブコメだけを目当てにして読んでるわけじゃないんだ」という気取ったポーズとは裏腹に「バトルの合間から滲み出るラブコメ」を期待していることも間違いないと思います。それこそ、女の子に興味はあるけど無関心なフリする小学生の心理、みたいな。
 萌えがあくまで「添え物」として出されることで、かえって安心して萌えられるんだと彼らが考えている可能性は高いです。でもその「添え物」に対する期待ってのは、実はメインのものより高かったりするんでしょうねえ(つまり彼らの期待票はあくまでポーズであり、無意識の願望まではその票には込められていない、ということではないか?)。
 だからうっかり女の子を出さなくなったら期待感を裏切ることに繋がるでしょう。


 ぼくが思うのは、こんな所ですかね。
 以上は男性読者に対する考察ですが、女性読者は大抵バトルがあろうと無かろうとあんまり気にしない(どっちみち人間関係しか見ないから)っぽいので、別の視点で眺めた方がいいと思います。単なる「美形キャラ補正」がかかっただけでしょうし。