HOME : リクィド・ファイア
 移行後のはてなブログ:izumino’s note

『魔法先生ネギま!』第19話「XIX時間目」

 原作の設定を無視しまくりなのは相変わらずなんですけど、それはそもそも原作者がアニメスタッフに向けていた「好き勝手やってください」「全てお任せします」という期待に応えているということであって、それで良いものが作れるのなら、それは一種理想的な在り方なんでしょう。
 「原作とここが矛盾している」というツッコミはいくらでもできますが、それは脇に置いて評価できる回だったと思います。原作にある「素材」を独自の解釈で料理して、ちゃんと観ることのできる「別の作品」に仕上げている、と。
 だから「この回の面白さ」は「原作の面白さ」とはあんまり接点が無いんですけどね。あと、ここまで「別物」のシリーズなんだ……っていうことなら今までの話もなんとなく許容できる気になってきます(いや、それは錯覚か)。


 映像的にも綺麗で、演出も行き届いた屈指のエピソードでした(当然ですが、映像なんかよりも「演出が破綻していないこと」の方がこのアニメでは重要*1)。面白いなあ。
 ただ、これがたまたま「幽霊(相坂さよ)の回だったから面白い話になった」っていうんじゃあ勿論ダメで、最終話まで「ちゃんと観ることのできる別の作品」として収拾をつけてもらわないと、アニメシリーズとしての評価は微妙なままですね。


 まぁ、なんにしろ、途中から面白くなるのはいいんだけど今更だよな、と。2クールのアニメなのにあと7話しか残ってないんですから。

*1:まぁ突き詰めて言えば「映像のクオリティあればこその演出」であり、「演出あったればこその映像の美しさ」なんですけど。でもやっぱ演出が先でしょ