絶チル4巻のオマケ漫画について
入魂の描き下ろしである露天風呂ネタについて。「そんな弁解までして(お色気シーンを)描きたかったんですね……」という感想はデフォです。
すんません、ワタシはどーしてもああいう部分が気になってしまう男なのです。あんな風にネタとしてならなんぼでも描けるんですけどねえ(笑)。物語というのは基本的にウソや脳内妄想ファンタジーの集大成であって、お約束はお約束としてあっていいとは思うんですけど、あまりに自分に都合のいいウソで固められると冷めちゃうじゃん? だってそんなはずないもん!
本人が言う通り「批判精神が強すぎて能天気にウソを描けない」というのもあるでしょうけど、「他人が完成させたフォーマットをそのまま使うことにプライドが耐えられない」という頑固職人のような意識もありそうな気がしてきました。
一種の完成された「お約束」として捉えると、「簡略化を究めて洗煉された表現手法」ですもん。
「借り物」に対しては模倣やパロディであることを明らかにして、ケジメをつける(手法の一つとして取り入れたりはしない)のが椎名先生のやり方なのかもしれません。
その点、「たとえ他人のマワシで相撲をとろうが、俺が描くんだから、俺の作品だ」と言わんばかりの井上先生とは対照的なのかもなぁと思いました(感想)。