『海賊戦隊ゴーカイジャー』で見ることのできた「意味のあるゴーカイチェンジ」
第41話はアイム(ゴーカイピンク)回でしたが、感動で涙が……。
いや、もちろんアイム自身のお話として良かったし泣けたというのもありますが、レジェンド戦隊のゲストエピソードに頼ったりしない、「過去の戦隊に変身できる戦隊」である『海賊戦隊ゴーカイジャー』としてなら、純粋に今週が一番デキ良かったんじゃないだろうか、マジで、というくらい気に入った回でした。
次点はゴーカイシルバーの初変身回でしょうか。
やっぱり「アクションが良くて戦隊のコンセプトにマッチしてる回」が一番よい印象が残るんですよね、アクション好きとしては。
今週のゴーカイジャーがなぜ良かったのか。考えてみると、「レジェンド戦隊への変身」に別の意味を与えて、
「ゴーカイジャーとして戦えばいいのにわざわざゴーカイチェンジして戦うこと」
……に必然性を与えた殺陣の構成が見事だったと思います。
主役であるアイムを軸にして、残る五人の仲間ひとりひとりと「レジェンド戦隊の中で二人組にした時に映える組み合わせ」へゴーカイジチェンジすることで絆を確かめ合う、というシークエンスです。
ガイとはゴーオンジャーのゴーオンウイングスに。
ハカセとはハリケンジャーのゴウライジャーに。
ルカとはゴセイジャーのガールズユニットに。
ジョーとはデカレンジャーのデカスワンとデカマスターに。
マーベラスとはシンケンジャーのWシンケンレッドに。
今までゴーカイジャーは「みなさん、あれでいきましょう」と言ってゴーカイチェンジするときの「あれ」には必然性がまるでなかったし、仮にあったとしてもそれは敵に合わせただけだったり「ゲスト出演した過去の戦隊の物語」に応じたものでしかなかった。
「レジェンド戦隊」に対する感動はあっても「ゴーカイジャーのゴーカイジチェンジ」への感動は全くなかったわけです。
つまり本来のゴーカイジャーたちは「あれでいきましょう」と言ったときに、キャラクター個人の感情が込められているべきなはずなんですよね(力説)。
今回にかぎって「それ」は「あった」。
彼らはレンジャーキーで色々な戦隊に変身する、ということに(別にガイから薫陶を受けるまでもなく)各人の想いや気持ちを込めてコミュニケーションを交わせる戦隊だったんですね。
たとえば「ジョーに気を遣って、ブルーが刀を持ってる戦隊への変身を提案する」とかもっとやってほしかったんですよね。しかし、ブルーが飛び道具でレッドが剣の戦隊に意味もなく変身してる回が多い。
……そして、今週は「それ」(=アイムがデカスワンに変身してジョーをデカマスターに変身させる)もしっかりやってるんですよね!!!
まさに「こういうのが見たかった」と思うことしきりなのですが、この調子があと10話くらい続いた上で完結してくれたら嬉しいのです。
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