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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

小林尽のデビュー前のネーム

 そうそう、小林尽ネーム原作の『恋歌』(作画はつやまよしべ)について書くのを忘れてました。

マガジンドラゴン 2008年 1/11号 [雑誌]マガジンドラゴン 2008年 1/11号 [雑誌]

講談社 2007-12-12
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 デビュー前から「すれ違い」をテーマにして描こうとする意欲があったことと、デビュー前らしくプロットが強引で拙い部分も確認できた感じです(事後承諾っていうのがネタなのかマジなのか分かりませんが、良くこんな企画をOKしたものです)。
 作家論的には、「ディスコミュニケーションが解消されないままの関係」をずっと描いてきた漫画家だけあって、「ディスコミュニケーションからの和解」が描かれた本作は貴重なんじゃないでしょうか。


 想像にしか過ぎませんが、小林尽本人の心理としては、こういう「誤解→理解=両想い」のラブコメを一度描いてみることで「なんかウソくせーなー」と思ってしまった過程があって、それからスクランの「誤解→誤解=両想い」の世界に繋がってるんじゃないかなぁという感触もあります。