漫画購入録/萩尾彬『シュガー☆ファミリー』1,2巻
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LaLa DX連載作品なので未読だったのですが、今月のLaLaに出張掲載していた回を読んで気に入った為、既刊を購入。
義兄妹シチュエーションで、「シスコン以上恋愛未満」のきわどい部分をネッチリと描いていて面白いです。
ハイテンションな兄の方は「昔から妹が欲しかったので義妹と一緒に暮らせて超嬉しい。もしこの子が妹じゃなくなったら死ぬね多分。でもこの妹可愛すぎるよ! この気持ちはひょっとして下心……?」ってな感じで悶々とする一方で、クールな妹の方は「義兄なんて超ウザいんですけど。でも私を一番好きでいてくれるのは満足。でもそれって私が妹だから? じゃあもし私が妹じゃなかったら……」ってな感じでこっちも悶々。
読者から見ればどう見ても相思相愛のカップルなのに、両想いになるギリギリ直前のまま、その二人が置かれた状況(この場合は兄妹関係)が「互いの距離を縮める役割」と「両想いを妨げる役割」の二面性を発揮するというのはシチュエーションラプコメの醍醐味ですね。
オタク業界的に、妹ブームは旬を過ぎた観がありますが、むしろ当時の少女漫画である『お兄ちゃんと一緒』や『僕は妹に恋をする』などに比べると、作者の人も妹萌えを理解しきった上で描いてるので、コメディとして受け入れられやすい話として成り立っているような気もします。
とりあえずヒロイン(主人公)の可愛さは『キスよりも早く』の文ちゃんに匹敵。未チェックの方は今月のLaLaと合わせて是非どうぞ。