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ソ連時代のロシアにも「魔法少女アニメ」があった?

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 1940年代のソ連で作られたアニメのようで、めっちゃ動きます。
 セリフを聞き取れなくても、映像だけでお話は理解できるつくりの作品なので、いちど視聴をお勧めします。
 尺は25分。


 日本昔話でいう「三枚のお札」のようなあらすじで、女の魔法使いから与えられた魔法の花の、花びらを一枚ちぎるごとに魔法をひとつ使える、という回数制限のある「魔法」ですね。


 魔法少女といっても、消耗品としての魔法のアイテムに依存しているので、「少女が魔法使いになる物語」というよりも、「このアイテムをいつ使い切るのか?」という問題の方に主眼が移るドラマと言えそうですね。
(※最後のオチとして、意外とこのまま女魔法使いのお世話を受け続けるのかも? みたいな終わり方になってますが。)


 最初は無邪気に力を用いて、当たり前ながら「なんでもできてしまうこと」の恐ろしさを体験して、どんな風に使えばいいのかを問われる……という話の流れ方は、児童文学でおなじみの展開です。
 日本では、例えば『ドラえもん』などでも良く見かける定番ストーリーですが、60年以上前のロシアにおいても普遍的なテーマなんですね。


 ちなみに1948年がどういう年かというと……、ソ連ベルリン封鎖を行った年で、冷戦が始まったあたり、という時代です。

ロシア

ソ連時代に長編アニメ映画で「せむしの仔馬」等が製作されている。ソ連ではスターリンの指示によりディズニーのようなアニメを作ることが求められていた。

アニメーション映画 - Wikipedia

追記

 あとから知りましたが、このアニメはミハイル・ツェハノフスキー監督作の『七色の花』という名前で日本のロシアアニメ愛好家たちには知られているようです。