やりたくないことは「しぶしぶ行う」という動機の作り方
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ユーモアがあるだけでなく、ちゃんと役立つ知識が手に入ることもある『マンガで分かる心療内科』シリーズ。
今回のWeb版の更新は、特に勉強になったので紹介しておきます。
http://yusb.net/man/611.html
(※でもこのエントリで内容を引用したり解説したりはしないので、リンク先の漫画に目を通して、戻ってから当エントリの続きをお読みください。)
というわけで、読みましたか? これはいい参考になる話でしたね。
この「生理的覚醒による優勢反応の強化」という考え方は心理学の理論ですが、これを脳科学の情動理論や、スピノザの哲学などと照らし合わせれば、自分の中でもっと合理化して納得できそうだと感じました。
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このエントリのタイトルに書いた通り、「頭ではわかってるけどしたくないこと、やりたくないこと」は「渋々やる」「嫌々やる」というくらいの気構えの方が実行に移しやすい、というのは言われてみれば確かにそうです。
漫画の中でキーワードとして挙げられている「とりあえず」よりも、「やりたくない」という感情を押さえつけない「しぶしぶやる」という言葉の方が自然に飲み込めると思うので、ぼくは「しぶしぶ」をキーワードにしてみます。
ようは「積極的にやらなきゃ」「積極的にやりたい」という強い動機とは逆の、「積極的ではない動機」によって自分の身体を騙せばいい、という考え方なのでしょうから。
この「面倒だけどとりあえずやる」にせよ「面倒だから渋々(嫌々)やる」にせよ、そうした態度は、言葉にすると不真面目そうではあるんですが、嫌なら嫌々した方が自然だし、無理のない生き方なんでしょう。
欝になる人に「まじめな人」が多いというのも、「渋々やるようでは不真面目だ」という真面目さゆえに、「やりたくなければ、さぞやりたくなさそうに、渋々行えばいい」という自然な動機を持てなくなるからかもしれません。
思い当たるところがあるので、個人的に納得できる言葉にして、覚えておきたい考え方でした。
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