清水豊『植芝盛平の武産合気―神話世界と合気道』読了
武術の本というよりも、「神秘家としての植芝盛平」を紹介する本ですね。
合気道の開祖である植芝は大東流の合気柔術の「向こう」に神秘思想を感じ取ったのであって、結果的に「大東流合気柔術」と「植芝盛平の合気道」と「開祖以降の合気道」がそれぞれ別物になっている(開祖以降の合気道が神秘色を薄めているのは、植芝が弟子に対して自分の宗教面をあまり押しつけなかった為)ということが説明されている……と、思います(自信無い)。
言ってしまえばオカルトの本なので、非論理的なオカルト記述が多いですが「これはそんなもん」と思って読んだ方がいいでしょう。まともな武術の本だと思って読むと電波書籍としか目に映らないと思います。
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