スクラン14巻とアニメ版の終盤
スクラン14巻の通常版と限定版、ガイドブックも一緒に購入。沢山本出すなぁ。
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- ガイドブックはガイドというよりは画集ですね。あとはアニメスタッフのコメントと、読者アンケートの結果発表があるくらい
14巻に収録されてるのは、ヴァレンタイン編と、修学旅行編の途中まで。
連載当時、丁度半年くらい前になりますが、スクランはいつ終わるのかと心配する記事を書いてた頃で、そのハラハラしていた雰囲気を思い出しながら読むと感慨深いですね。
ここあたりから、表面的なエピソードを楽しむんじゃなくて、水面下に流れるキャラクターの心情を想像しながら追っていくという「心理劇の度」が増していくので、ついてけない読者はどんどん脱落していきそうな感じで。
いずみのさんの「ディスコミュニケーションを物語への広げる漫画」を読んで、つらつらと思ったこと | 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
ただし、12巻や後半の巻になればなるほど、読者が「状況を読解しない」と読みづらいかもしれない。内面の記述をわかりやすく書く作家ではないので、この「つまらなくなった」という意見と、僕やいずみのさんのように「それだからこそ!」深く感動をしたというのは、読み方の作法が違うのではないか、と思います。
でも三角関係のあるラブコメって、終盤に進めば進むほどドロドロの湿っぽい話になっていくのが必至ですから*1、「よくまだ頑張ってギャグ漫画の体裁を維持できてるよなぁ」という気もします。ホント、マガスペに移動したらもっと自然に描けるだろうに、と思うのですが。
留学生組のキャラ立てに失敗してるとか、アクションを描こうとしてアクション描けてないとか、色々軋みは見えてきてますが本筋のストーリーはどんどん進んでますし、何度も読み返して心理変化を確認したりしています。
修学旅行編は、麻生と美琴がホントに何もしないのがいいよね。一条と今鳥が距離を縮めていくさまと対照的で。
原作とアニメ版が終わるタイミング
いつ終わるのかといえば実際、本誌連載の方はかなり、アニメ版が最終話を迎えるこのタイミングで「終局への布石」をバラまいてきてますから、結構、当時の予測通りになりそうで再びハラハラしています。
小林尽はスクラン二学期 ウィークエンドでも終わらせ方はもう考えてある、と言っていたのでそろそろ結末を覚悟しないといけない時期かもしれません。そもそも「主要キャラ達の将来」が語られだしたら、もうヤバいぞと。
アニメ版もアニメ版で、第23話からオリジナル展開に入っていて、こっちもちゃんと結末を用意してそうな雰囲気です。シリーズ構成のときたひろこは、小説版の方で結構いいシメ方を見せてくれていたので、それなりに期待してるんですが……。