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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

俺はなぜローゼンメイデンのスレにときめくのか

 『ローゼンメイデン』の作品自体には触れてないんですが、スレネタは面白いですね。

 銀ちゃんままと愉快な薔薇家族とか、ローゼンメイデンが教師だったらとか。
 口調のキャラ付け描写なんかに魅力を感じるというのもあって、近々原作読んで実際どんななのか確認してみようかなと。
 しかしその前に思うことがひとつ。


 自分は本当にローゼンメイデンのキャラクター描写に萌えているのか?
 それは多分違う。
 おそらく、スレの住人の反応に萌えているのだ。


 みやもさんが書いてたコレと同じ理屈ですね。

 美浜ちよの可愛さが最大に成立するのはどんな時か? 美浜ちよを見て「うあ、かわいい」と反応する周囲のキャラ達が配置されているシークエンスにおいてである *1 。


*1 : 格闘漫画やスポーツ漫画で"驚き役"が必須なのもこれに関係づけて語ることが出来るだろう


 ローゼンスレだと、特に水銀燈の愛されっぷりは異常。
 スレを読む側からすると「水銀燈の可愛さ」は本人の描写から感じ取るものよりも、住人達の萌え叫びから逆算して想像できるものの方が大きいのですね(だってどんな性格なのかも知らないで読んでるんだし)。
 バキのリアルシャドーから逆算して、ルミナが100Kgのカマキリを想像するのと同じです。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/30(月) 20:47:18.63 id:DZ01/htl0
>>5
鼻血でデスクトップが見えません\(^o^)/

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/25(土) 13:31:02.35 id:N05El0pr0
>>6
うわぁ。。絶対俺無欠勤・・・・wwwwwwwwww

 こういったリアクションが歴然と通用してしまう、という状況を見て「ここまで言わせるキャラって、どんだけ魅力的なんだろう」と脳内補完する段階が楽しい(その場合、対象となるキャラクターの情報は断片的な方がいい)。
 それも別に「俺は客観的にウォッチしてるだけだから」というシニカルな姿勢で楽しんでいるわけでもなくて、「そういう扱いを受けるキャラクター」自体に魅力を感じています。


 思えば、ぼくは「愛されてるキャラ萌え」みたいな萌え属性を持っているらしくて、ある作品の中で好きなキャラを挙げろ、と問われた時に「その世界で一番可愛い(ということにされている)キャラ」が出てくるケースが多いです。自分の純粋な好みだけで選ぶんじゃなくて、客観的なデータとして「一番可愛い」という設定が付いてるキャラを好きになる。
 その上で「本人はその魅力に気付いてない鈍感型」や「魅力は自覚してるがその事実を受け入れられない奥手型」や「魅力を最大限に利用しようとするアイドル型」なんかのタイプに分けて内面に入っていく感じですね。
 そういえば一時期流行った「眞子様萌え」なんかも、「本人の可愛らしさ」よりも、あの「周囲から崇拝されまくってる立場」あったればこそという気もします。「陛下たん」なんか特にそれが顕著ですね。
 「これだけ愛されているということは、やっぱり可愛いんだな」「これだけ可愛いんだから、愛されて当然だな」みたいな思考回路。


 こういう「人気者に群がる心理」は冷静になって考えてみると奇妙なもんですね。「優秀な遺伝子を選ぼうとする生物的本能」なんかが暴走して作用しているような気もしますが、株価の高騰した株券を買うようなもんで、横恋慕にもなりやすいし、因業な趣味だよなあと。

 あと一応フォローしておくと、「じゃあ人気が下がったら萌えなくなるのか」というとそういうことは無くて、「人を惹きつける個性」や「愛されるに足る器」はそのキャラ固有のものなんだから、その個性や器は不変であって、結局はその部分を愛する、という感じですね(そういう意味で、人気はそのキャラを引き立てる「飾り」でしかない)。


 余談ですが、逆に「愛されないキャラ萌え」とか「作中の扱いが悪いキャラ萌え」って属性持ってる人もたまに居ますね。それはそれで解らなくもない趣味なんですが。