萌えるサルまんの作り方
id:Maybe-naさんにネタを振られたので……。
では、前から「萌え絵」について一度言ってみたかったことを、ひとつ吐き出してみましょう。
「萌えは、愛や好きと同じ意味の言葉である、ということは入口論で説明しましたね」
「ということは、萌える絵柄というのは“人に好かれる絵柄”、“人に愛される絵柄”だ、ということが言えますね」
「よく“萌え絵が嫌い”と仰る絵描きさんが居たりしますね。それは“人に好かれる絵柄が嫌い”ということなんでしょうか」
「そういう方には、頑張って人に好かれない絵柄を描き続けてほしいものですね。それも貫き通せれば立派でしょう」
まぁ詭弁は承知ですけども。「萌え」という言葉と真摯に向き合う程、こういう答えにならざるを得ない、と。
「萌え絵」の定義を、「萌えオタクに好かれる絵柄」とするのか、「万人に好かれる絵柄」とするのかの差なんですよね結局。
まぁ、ぶっちゃけて言ってしまえば、萌えオタクが二次元のキャラクターに萌えるのは、「読者の側からキャラクターを好きになる為に歩み寄っている」からであって、そもそも「歩み寄り」をしてくれない一般人は、なかなかキャラクターを愛してくれませんから、萌え絵を描く場合のターゲットとしては一旦忘れても構わないと思います。
そこで現実問題としては、その絵が萌えるか、萌えないか、という絵柄の違いは、まさに、「萌えオタクに好かれるか、好かれないか」の違いでしかないということになります。
しかし、CGの塗り技術やアニメカラーによって、ある程度画風を限定されてしまうギャルゲーやアニメならまだしろ、漫画の場合は「好かれる絵柄」であり、なおかつ「キャラが目立つ」というボーダーさえクリアできればどんな画風でも許される所が大きいように思えます(絵よりもストーリーや設定などの比重が大きい為)。つまり、普通の漫画で人気キャラを創造するのと、結局やることは同じですね。あとはマーケティングと画力の研鑽、つまり流行のパクリあるのみです。
なので「萌え絵の描き方」などと漠然としたことを考えるのは、「少年サンデーに投稿する漫画の絵柄はどんなのがいいだろう?」「アニメ絵だーーーーーーっ!!」と言ってるのと同じでして、そういった視野固定をしていては流行の変化には到底ついていけません。
まぁ「エロゲ絵だーーーーーーっ!!」という答えはそれはそれで正解だと思うんですが……。「エロゲー雑誌を買ってきて、今流行ってるゲームの絵を真似ればいいのだ!」と。
問題は、そんなことみんなやってるので記事にする意味が無いということですね………。
今日のまとめ:萌え絵を描くということは、人に好かれる絵を描くということである
- 追記:感情移入できる絵の描き方