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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

「クリエイター」「コンテンツ」の次に作られてほしい新語

 クリエイターは「監督」「漫画家」「小説家」「デザイナー」などをひっくるめて語りたいという必要に応じて定着した言葉*1、コンテンツは同じく「映画」「漫画」「小説」「ゲーム」などをひっくるめて語りたいという必要に応じて定着した言葉。*2


 ……「読者」と「視聴者」と「聴取者(リスナー)」と「鑑賞者」と「ゲーマー(プレイヤー)」をひっくるめて語れる言葉ってまだ無いですね。それも熱心なファンではなくて、コンビニで立ち読みしたり、たまたまテレビに流れている番組を眺めたり、っていうレベルで楽しんでる人達。
 つまり、映画や漫画やゲームを世に出すという行為は「作る(クリエイトする)」という共通の言葉で括れるんですが、それらを受け取る側は「観る」「読む」「遊ぶ」という別々の行為をしているわけで。
 例えば「シスプリを遊んだり観たり読んだりしてるが、ファンではない人」を指すのに適した言葉は存在しません。でも「キャラクターコンテンツ」や「物語の総体」としての「シスプリ」を語ろうとする場合、いちいち(キャラコレの)読者とか(アニメの)視聴者とか(PS版の)ゲーマーとかに分けてなんかられないわけです。

 経済用語的には「消費者」とか「ユーザー」になるんでしょうけど、メディアを購入して消費してるとは限りませんし。
 シスプリに限らず、メディアミックス作品を語ろうとする場合には必ず頭を悩まされる問題であるような気もします。
 ぼくは仕方なく「受け手」という言葉を使うことが多い(他のモノカキの人もそうだと思う)んですが、意味の幅が柔らかすぎる所もあって、かといって「受容者」では固すぎます。
 「客」では失礼だし、「お客さん」は口語体すぎる。


 このように新語の需要は(モノカキにとって)あると思うんですが、政府かどこかが用語を規定しだしたら定着するんでしょうか。
 「男性○○」とか「若年○○」とか応用できると尚良いです。
 無理矢理カタカナ語にするなら「オーディエンス」とか? 「女性オーディエンス」ってのは語呂が良くないな。

*1:作家とか作者とか作り手、ってのもありますが

*2:ちょっと前まで「ソフト」でしたが。こっちも「作品」と呼べなくもない