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あびゅうきょ『絶望期の終わり』発売

 ウチのサイト見てくれてる人の内の何人のアンテナにヒットするのか皆目検討がつかないのですが、これは宣伝しておかねばなりますまい。

絶望期の終り
4344806492あびゅうきょ

幻冬舎 2005-10-24
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 ぼくはAmazon待ち状態なのでまだ読んでませぬが。
 過去の作品を含めて大好きなんですよあびゅうきょ先生は。ぼくの漫画の趣味ってのはメチャクチャ両極端で、週刊少年誌や赤松漫画が「明」の世界だとすると、「暗」に属するのがあびゅうきょ漫画ではないかと思います。
 この人の同人誌なんかもかなり買い揃えていたんですが、ここ二年ほどは新刊を買えてないのが悔やまれますが。

  • 追記

 久しぶりにあびゅうきょの日記を読み返してみた。


商業漫画の絵は、実際のところ描いていてそんなに面白いものではない。


キャラクターは「記号」であるから最初から最後まで統一感がなくてはならぬ。そういった一定のルールに束縛されるからアートとしての高揚感はまったくない。即興的な面白さが優先出来る自費出版の作画とは根本的に違う。


キャラクターの記号化が苦手な自分にとっては、全編登場人物を統一化させるのは至難の技だ。ギブスを装着して作業している感じ。

 なんというか、こう、読んだ後に「ぐうぅ」と唸らされそうになる言葉である。
 最近の萌えキャラは記号的だからどうこう、とか、安易な批判をするタイプの人は、こういう作家の存在を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 「最初から最後まで統一感があるキャラクターは、記号である」というのは、当たり前すぎて忘れられがちなことで、それに気付かされると、少しゾクリとしますね。
 更に「アートではない」という言い切りも凄い。こんなこと言われたら、全ての漫画家は自分の作品を「アートだ」なんて言えなくなるわけで。