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ティム・ストーリー監督『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』

 ぼくがこの映画にサブタイトルをつけるとしたらファンタスティック・フォー 近所迷惑』ですね、というくらいにザ・内輪喧嘩な内容のストーリーでした。
 広告会社の「4人の愛 4つのパワー 1つの使命。」っていうコピーは「なんとなく観たくさせる」コピーとしてうまいよなぁ。そういう話じゃ全然ないのに(笑)。*1


 全体的に「明るくて軽い」ノリのつくりをしていて、大人向けの、暗くて重い内容に偏って振り切れつつあった「アメコミ原作映画」の業界に一石を投じる価値はあるんじゃないでしょうか。デザインも「“スタイリッシュ”よりも“ダサイ”」を目指してる感じですし。
 ただ、「重い表現」を極力避けた反動で、設定的な「おいしい所」までスルーしてしまっているのは勿体無かったなぁ、という印象が残りました。


 ところで映画を観終わった後、ツレの人と『X-MEN』と比較した話になって、監督のブライアン・シンガーの名前がなかなか出てこなくて「……イアン・マッケラン?」と口走ってしまったのがショックでした(※イアン・マッケランマグニートー役です)。どういう記憶回路してるんだ。っていうか「イアン」しか合ってないし。
 あと『X-MEN』と武術監督が共通してる(コーリー・ユエン)のは『HERO』じゃなくて、ロミマスと『THE ONE』でした。
 知識は使わないとサビまくってしまうことを実感する一件。最近、映画に対する脳内優先順位が下がりまくっていて危険です。

*1:一人だけ「愛」を持ってないメンバーが居るのは気の所為か?