日曜朝番組レビュー
最近の『交響詩篇エウレカセブン』
基本、この番組がレントンとエウレカの「ボーイ・ミーツ・ガール」ものであることを確認させてくれる展開で、「お手本」としての男女カップルが手を変え品を変えて沢山出てくるんですよね。
レントンから見たホランドとタルホは「あんな風になっちゃダメだよという悪い見本」なんだろうし、ドミニクとアネモネは本人が言ってるように「お互い大変だな、乙」という関係なんだろうし、レントンが「好きな女の子とうまくいかない状況」から逃げた(そこにタルホが毒づくことで、レントンがホランドのようになりかねないことを暗示している)先に、夫婦円満カップルであるチャールズとレイが颯爽と現れて道を正してくれる、というのも均整が取れた構成。
でもそのチャールズは、リフだかパイロットだかの勝負でホランドに負けっぱなしっぽい描かれ方をしているのが面白いですね。ホランドはダメ男でも、女の扱いと引き替えにして勝負には強くなってるんでしょうな。
逆境ナイン的に言うと、「リフ」と「かけがえのない女」の板を突きつけられて「かけがえのない女」を選んだ(あるいは欲張って両方掴もうとした)のがチャールズなんでしょうな。
チャールズは「ホランドへの憧れ」からレントンを解放してやったり、世界観的な「矛盾」を表現したキャラクターになっている。この矛盾にレントンがどう辻褄を合わせるかが見所ですかね。
最近の『仮面ライダー響鬼』
次回予告を含めて、こないだ危惧していた通りの「古典的なスポ根」に変化してしまっている響鬼です。それも絵に描いたようなスポ根。
でもまぁこの路線も──あくまで一過性のものに過ぎない、と自分に言い聞かせながらという前提で──言うほどつまらなくはないと思いますから、内容相応に楽しんで観ています。わかりやすいのは確かですし。
番組側へのクレームは続けた方がいいんでしょうけどね。