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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

今週のスーパーヒーロータイム

魔法戦隊マジレンジャー

 家庭内ドラマと個人のキャラ立てに終始して、怪人がドラマ上の外敵としか扱われない手付きはまさにデカレンジャー
 ただ、デカレンの場合なら外部脚本家を起用するなどして「ホームコメディの引用・パロディ・お約束・トリック」を徹底してやっていたのでしょうけど、そっち方面にはいかないのがマジレンの面白さだと思います。キャラを掘り下げるだけでなく、全体のストーリーも進展させていますしね。

仮面ライダー響鬼

 この番組はおもしろすぎる。
 あえてポイントを挙げると、斬鬼達のガタガタさを描くことでヒビキとイブキの格がグッと上がって頼もしく見えるっていうのは意識的な演出なんだろうけどそれが嫌味なく受け取れるバランス感とか、相変わらず現実感タップリな職場事情とか。
 この世代交代を臭わせるエピソードが、重要な世界観説明も兼ねているのも上手い。
 明日夢くんが殆ど動かずに周囲のキャラだけが絡むパターンっていうのが例外的で面白かったけど、これも意識的な脚本ズラしとしてやってるんだろうな、とか。
 芝居をスベらせている役者が一人も居ないっていうアベレージの高さはいわずもがな。


 作劇的には誉めることしかできなくて、視聴者側の敗北感を感じますよ(笑)。
 これで、ヒビキに撃たれるクリーチャーの芝居が迫力ゼロな点さえ改善されれば最強なんだけどなあ(唯一容赦なくダメ出しできるポイント)。