HOME : リクィド・ファイア
 移行後のはてなブログ:izumino’s note

反応の反応の反応

 id:izumino:20050129#p2に対してあんよさんから。おひさしぶりです。 

「ヒーローにはなれない僕たち」というよりは、「ヒーローとともにある資格を自ら示した仲間」ということであって、その自負心には「(身の丈に合った)」という言い訳はまだ挿入されえないのでは。

 あの私信の中には「主人公に憧れる」ということは「ヒーローを目指す」ということと同じだという前提が先にあったのですが、そこをフォローして頂いた感じです。
 受け手(主に子供)がヒーローを目指してもいいんですよ。それも最初の内は、主人公そのものを目指してもいいんだと。それが可能か不可能かは、現実に直面した時に気付けば充分です(と、ここまではぼくの漫画読みの師匠筋からの受け売りですが)。
 だから「ヒーローにはなれない」という自己卑下的な含みは無いのですが、ただ、その現実に直面した時のヒントとして、フィクションの中でも「最終的な結果は、最初の目標と違ってくるんだ」というケースをちゃんと示してやることが物語の──物語のえーと、うまい言い方が無いんですが、誠意というか良心というか、受け手に開かれた姿勢ではないかと思います。


 「主人公に憧れる」と「ヒーローを目指す」は同じことですが、逆に「主人公のようにはなれない」と「ヒーローにはなれない」は僅かに意味が異なる。そういうことかな、とは今思い付きました。
 まぁ、それを一言で言うと「貴方のようになりたい、でも貴方のようにはならない」であって、これも受け売りの台詞なんですけどね。