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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

ネギま、原作とアニメのヒロイン達の登場推移の比較

 ところで今執筆中の赤松健論用に作ったデータなんですけど、クラスメイトのレギュラー化推移表ってのを見てみてください。
 原作のネギまという作品は「31人のヒロイン」が一応のキャッチコピーになってますが、何もシスプリみたいに最初から31人全員が自己紹介するわけでもなくて(当然だ)、第1話でレギュラー格の扱いを受けてるヒロインは4人に過ぎないんです。ちなみに『ラブひな』のヒロインは5人なんで、実はラブひなの第1話よりヒロイン数は少ないんですな。
 じゃあ残り27人のヒロインはどうしてたかというと、フツーの学園漫画と同じ、クラスメイトの「モブキャラ」扱いなんですよ(ただし、一人々々の描き分けはきっちりされているという、非常に手の込んだモブではある)。モブキャラなんだから、特に読者が見分けようと意識する必要も(最初の内は)ありません。
 ネギまは、そのモブキャラ達をゆっくり時間をかけて、少しずつ読者が識別できるように出番を調節してから、レギュラーキャラに「昇格」させるという段取りを踏んでるからこそ、漫画として上手く成立しているわけですね。しかもそれがお話的に全然読みにくくない(=別に全キャラの名前を暗記してなくても、話についていける)、というのも良く言われること。
 で、この表を見てもらえれば解るように、原作のネギまは31人全員を「モブ」から「脇役」に昇格させるだけでも、もう8巻以上、74話もの時間をかけてるんですね(笑)。レギュラー化に至ってはあと一人か二人、読者の印象に残ってないヤツらが残ってます。


 原作からしてそうなんですから、2クール程度のアニメで31人分描ききろうとすること自体に無理があるということはお解り頂けるんじゃないでしょうか。多分、アニメ化に際して、指名を受けた監督は凄くイヤな顔をする筈だと思います。ぶっちゃけた話が、当初の監督だった錦織博宮崎なぎさに交代したという話も、錦織が嫌がって逃げ出したから、と邪推しても不思議じゃないくらいの仕事でしょう(実際の所は解りませんが)。


 で、参考にアニメ版の推移表も作ってみました。原作よりも少し多めですが……前述したように、明日菜、木乃香、刹那、のどか、エヴァンジェリンらを中心にしたエピソードに絞って展開するつもりならこのペースでオッケーでしょう。
 というわけで、来週以降もこの表を埋めていきながら、人数的に破綻するかしないかを追っていきたいと思います(ヤな視聴者だなぁ)。