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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

コメント欄が埋もれてしまったので(id:izumino:20040406#c)、こちらで続き

 
id:izumino 『しかし、毎度々々「TRPGプレイヤー以外にはどうでもいいから」がボトルネックになって動きが止まりますね、こういう話題は。「TRPGが外に向けて語る媒体を持たない」のはなんでかなあ。これも素朴系の疑問ですが』
id:o-tsuka『そりゃユーザも市場も興味持っている人も小さい世界だもん。政界で言えば社民党みたいなものですね。(後略)』
 

 その通りですが、過去においてリプレイ本は(YA小説ブームからの流れで)ゲーマー以外にも読まれていましたし、『RPGマガジン』等を楽しんで読んでいた人、というのは結構居たものです(というか、ぼく以上の世代のゲーマーの殆どは、そういう流れから入ったんだと思いますが)。
 具体的な例だと作家の乙一もそうで、彼はその後、大学のTRPGサークルに入ったりなんかしたらしい。→参考:日記
 また「TRPGを実際に遊んだことはないけどその手の情報は喜んで吸収していた」ような読者の状態は、YU-SHOWさんのこの日記辺りから生々しく伝わってきます。ぼくも10歳〜16歳(?)辺りの頃はこんな感じでしたね。


 これが今、どうして無いのか、というのが素朴な疑問です。勿論、ここから「昔は良かった」語りに繋げるつもりは毛頭無いんですが。
 方法は色々あると思いますよ。確かにリプレイ本やゲームブックの魅力は(佐藤心らが指摘しているように)ビジュアルノベルの魅力に追いやられて需要を無くしているかもしれませんが、大作エロゲーTRPGをうまく絡める手立てだってあるんじゃないですか。実際に遊んでもらわなくても記事さえ読んでもらえりゃそれでもいいですし(ここらへんは真面目にマーケティングしてるわけではないので話半分に聞いてください)。
 『エンゼル・コア』と『エンゼル・ギア』はそうやってエロゲユーザー層を取り込もうとした試みだったんでしょうけど、これがあまりうまく行かなかったのは、まぁエロゲの方自体がそれほど人気出なかったからだろうなあという身も蓋も無い話でもあり。
 ホビージャパンのD&D3e日本語版や、富士見書房の六門世界RPGなどは、雑誌展開によってある程度外部(というかTCG層)に開かれたシステムになっていますが、このふたつだけではね、というのが実際の印象です。