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 移行後のはてなブログ:izumino’s note

昨日の(id:izumino:20040209#1076336076)の続きで自己分析

 巡り合わせが悪かったのか「面白い子供番組」に熱中することができなかったここ数年間、ぼくは「萌え産業」に注目していました。
 よく考えるとぼくの「萌え」に対する接し方は「子供番組」へのそれと殆ど同じだったみたいです。つまり「萌えを素直に享受しつつ色んな角度で楽しんでしまう」というストロング・スタイルなオタクの立ち居振る舞い。
 ぼくの場合更に付け加えれば、あんよさんのここの、

あと、その「色んな角度」の中に、もしその作品を観ている子供が「えー、なんで?」と腑に落ちないわだかまりや悲しみを抱いたとき、これをほぐしたり期待を持たせたりできるような見方の角度を、いつも1つぐらいは用意しておきたいものです。

──っていう態度を「もし萌え産業の消費者が『えー、なんで?』と腑に落ちないわだかまりや悲しみを抱いたとき〜」とそのまま置き換えることもできるわけです。あー、それって俺がガンスリとかでやってたことやん、と思ったり。
 萌え消費者を、子供と同列に扱うのは失礼でしょうけど。


 「萌え」の以前は美少女漫画に傾倒していましたが、これもコンビニや一般書店の片隅で売られる「一般人向けのポルノ」だったからこそ深読みをする楽しさがあったと。*1
 マリみてや、最近だとウイングス系列のコミックを読む楽しさも、それですね。本来女の子が読んでるものを読むっていうのが面白い。


 うーん、こうして整理してみると、随分スノッブな自分の姿が見えてきて、ちょっとどうかとも思う。いやまぁ、ぼくは一定「素直な享受の仕方」の方を重要視していて、見下しの視点はそんなに高くない筈……いや高いかもなあ。
 ひょっとすると80年代からちっとも進歩してない時代遅れがぼくなのかもしれないし、かといって他の態度(特に「動物化」)はぼくには全然ピンとこない。

  • 余談

 近頃「逆ジェンダーエンターテイメント」という話題が流れていましたが、女性オタクの中にはぼくみたいな人も多いんじゃないの、と想像してみる試み。少年漫画を読み(深読みし)、ギャルゲーを購入する女性の態度はスノビズムなものか否か。

*1:ちなみに、サブカル・オタク色が強かった『快楽天』なんかは非常にレベルの高い作品が揃っていつつも、テーマ性を前面に出しているが故に、咀嚼して読む必要が無くなってしまうのではないかという違和感があった。こういうジレンマは昔からあったものだ