つだみきよ『プリンセス・プリンセス』2巻(ISBN:4403617069)(→1巻の感想へ)
舞台が学園の外へ出たりキャラ設定の解説にページを食われちゃったりでパワーダウンはしてるかも。まぁ、おまけが多かったので満足。
しかし亨の従兄妹(さやか)は扱いが悪いなあ。そして「女出さなくていいよー」と思っている自分が居ます。でもカバー下の「プリンス・プリンス」バージョンだとシスコンの弟キャラが出てくるわけか、そっちだったら感情移入できそうな気が。
あ、恵は出てきてほしいです是非。
さて、なぜぼくがプリ・プリに惚れ込んでいるかというと、「男の子から見てカッコイイ男の子像」が描かれていると考えているからです。
やっぱり男には憧れられる男像が無いとダメだよなあ、という。それが男性向けコミックの中ではなく、ウイングス・コミックスの中にあるというのは皮肉な話ですが……。*1
美少女萌え(≒少女に「カッコ良さ」を仮託すること)を否定するわけではないですし、ガンスリの担当官みたく少女に屈服する男像を直視することが大切だとしても、それだけだと出口が無いですし、ねえ?*2
あと思い出話になりますが、『大同人物語』の頃の平野耕太はカッコイイ男の子を描くのに熱心でした。連載が止まった間に「アキバ系」という言葉の持つカッコ良さが風化してしまったのが残念なところです。*3