「漫画」を「印刷物としてデザインする」こと/『マガジンSPECIAL』4月号に『週刊少年ガール』3本掲載と中村ゆうひインタビュー
週刊少年ガール(1) (少年マガジンコミックス) 中村 ゆうひ 講談社 2014-03-17 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
17日に1巻の出た中村ゆうひ『週刊少年ガール』。
発売前にこのブログでも期待していた通り、書店でもプッシュされていて、大きな反響のあるタイトルになっているようです。
- 中村ゆうひ『週刊少年ガール』1巻書影出る! - ピアノ・ファイア
- http://www.senakablog.com/archives/2014/03/1_399.html
- 週刊少年ガール1巻 「漫画の新天地を拓くSFラブコメ!この初恋は、斬新すぎる」 : アキバBlog
またまた勝手ながら新刊既刊関係なくいくつか大好きな漫画をご紹介させて頂きます!?「週刊少年ガール」14人の女の子たちが出会う不可思議な恋模様、この奇抜なストーリー展開に心打たれました。今後も楽しみ! pic.twitter.com/xae2VFCg3f
— ヴィレッジヴァンガード下北沢 (@vvshimokita) 2014, 3月 17
【まんきき配布中♪】恋する乙女はFUSHIGI・・・♡キュートな女のコ達がたくさん登場する新感覚SFラブコメ『週刊少年ガール』本日発売!作者の中村ゆうひ先生のインタビューをまとめた小冊子「まんきき」はご自由にお持ちください☆ pic.twitter.com/k3tNftbTee
— あゆみBOOKS小石川店 (@AyumiBooks_Koi) 2014, 3月 17
半年ぶりとなる「まんきき」は、中村ゆうひ『週刊少年ガール』(講談社/少年マガジンKC)。とてもユニークなラブコメです。配布開始しています。 pic.twitter.com/0acyaBmGSL
— 七五書店 (@75bs) 2014, 3月 17
担当Cおすすめのコミック「週刊少年ガール」1巻本日発売!非常に面白いコミックです!ここで試し読み出来ます。http://t.co/FK0O4xFvka 当店では1冊まるまる見本にしましたので是非店頭でも読んでみて!C
— 三省堂書店海老名店 (@ebina_sanseido) 2014, 3月 17
マガスペ編集部も強くこの作品を推したいようで、今月のマガスペでは一挙3掲載とセンターカラー、インタビュー漫画が1本にインタビュー記事が2本と盛りだくさんになってます。
さらに兄弟誌である『別冊少年マガジン』と『週刊少年マガジン』にも出張番外編を載せる入れ込みよう。
『週刊少年ガール』…
単行本第1巻発売しました!
さっそくの超反響を記念して、
今月号はなんとカラーつき
一挙3話掲載です! 初恋におちた
美少女たちが、ちょっと不思議な
現象に見舞われる、大人気SF
ラブコメオムニバス!
初めて読む方も、この機会にぜひ!
さらに!(つづく)
— マガジンSPECIAL (@magazinespecial) 2014, 3月 19
(つづき)マガジン総力プッシュの
「週刊少年ガール祭」開催中!
今月号は「まんがたり!」と
「巻末インタビュー」に
中村ゆうひ先生が登場!さらに、
発売中の「別冊少年マガジン4月号」と、
26日(水)発売の「週刊少年マガジン17号」に
出張掲載! ぜひお読みください!
— マガジンSPECIAL (@magazinespecial) 2014, 3月 19
一話完結のオムニバス作品なので、どこからでも読んでもらいやすいし、出張作品も載せやすい。そういう意味では「雑誌展開」に向いたタイトルとして編集部からも愛されているのかもしれません。
マガスペの中村ゆうひインタビューより
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インタビューで驚きだったのが、マガスペでの漫画家デビュー以前はイラストレイター一本で仕事していて、漫画は一度も描いてこなかったということ!
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- 漫画家デビュー前のイラスト担当作品
その作風から、読者としては「漫画の表現がうまい人だな」とか「漫画という表現が好きな人なんだろうな」といったイメージを浮かべやすかったと思うんですが──、これはちょっと別の見方もできるのかもしれません。
同時に本人が言うには、学生時代にデザインの勉強をしていたことで、「紙」や「印刷物」に並々ならぬ愛着があるんだそうです。
(まだ始めたばかりである)漫画のコマ割りをする際も、「原稿をデザインする」という感覚でレイアウトしているのだそう。
というのは、つまり『週刊少年ガール』のメタ的な漫画表現というのは、「漫画を漫画として描きつづけてきた漫画家」の発想というよりも、「漫画を紙や印刷物として見るデザイナー」の発想から生まれてきたと思えば、なんだかしっくりきます。
逆に言ってみれば、「漫画を漫画として描きつづける」ということは、「漫画を紙の印刷物として見る」という観点をセーブし、「紙であることを感じさせないリアリティを追求していく」という姿勢に繋がる……、のかもしれませんね。これは、なかなか示唆的なことじゃないかって感じました。
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