雑誌『コミック乱』を読もう/みなもと太郎先生ととみ新蔵先生と
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コンビニに並んでいる月刊コミック誌のひとつなんですが、読んでいる人をあまり見掛けないので、2作品だけ紹介します。
まずなんといっても、さいとう・たかを先生や時代劇コミックにあまり興味がない人であろうと注目作であろうのが、みなもと太郎先生の『風雲児たち 幕末編』。
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新刊も出たばかりです。
今月は村田蔵六とシーボルト・イネの邂逅が扱われている回(西暦1860年なら蔵六36歳、イネ33歳)で、歴史上はあったのかどうかも定かでない二人の男女関係に対し、みなもと先生なりの見解を出し……というか歴史好きへのサービスのようなお話。
あと、まどマギ好きのみなもと先生、今度は『叛逆の物語』を観に行ったらしくて叛逆ネタのまどマギギャグをまた入れてるぞ!
もうひとつの注目はとみ新蔵先生の『剣術抄』で、まだ単行本にはなっていませんが面白いです。
御年68歳になるとみ先生にとっては、これが最後の劇画執筆になるということ。
剣術の達人(師匠役)として辻月丹の孫である老剣術家が登場し、謎のタイムマシンによって世界中の武芸家と真剣勝負をするという突拍子もない設定ですが、本人も剣術研究をしているとみ先生だけあって、剣術の薀蓄的な解説も淡々と語っていくもので味わい深いです。
今まで古代ローマの剣闘士と闘ったり、こないだは西洋のフェンシング使いと闘ったりしていましたが、今回は三国志時代の中国に移動して、次号で描かれるのは剣術家vs呂布!!