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5月10日に出ます! 最新の漫画論・『漫画をめくる冒険』下巻の公式告知

izumino2009-04-28

 27日に無事脱稿できたので、ゆうべHP(リクィド・ファイア)の方を更新していたのですが、今から正式にアナウンスしたいと思います。

漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 下巻・The Book漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 下巻・The Book
泉 信行

ピアノ・ファイア・パブリッシング 2009-05-10


 フルタイトルは漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで―〔下巻・The Book〕』
 上巻のテーマであった「視点」に比べて……、下巻は「本」そのものをテーマに据えることで、より深く、


 “漫画”とは何か? “読者”とは何をするのか?


……といった「漫画の基礎理論」に踏み込んでいます。その上で、上巻のテーマをも包括するつくりです。


 図版点数は上巻の約3/2倍、ページ数は4/3倍にボリュームアップの豪華本……になったのは編集サイドにとっても予想外だったりして。
 それでもコンセプトとしては上巻と同じく、「かぎりなく読みやすい本」を目指して制作されています。


 肝心な中身としては、『漫画をめくる冒険別冊』における70ページほどの内容を全て再構成した上で、大幅な書き下ろしと加筆がその倍の140ページぶん足されているということでご期待ください(総ページ数は別冊の三倍)。
 「別冊」はすでに絶版ですが、「下巻」が一冊あればことたりるような構成になっています。


 見所は色々あります。


 まず、すでにお知らせしましたが表紙カットがあの『GUNSLINGER GIRL』の相田裕先生!
 縁あって、お忙しいところカット提供していただけました。珍しい和風の絵柄が美しいです。
 もちろん相田さんの他にも、本文では色んな方に図版やイラストを描いていただいています。


 そして、夏目房之介先生との10,000字ロング対談を特別収録!
 去年、『Quick Japan』の企画で取材しにいった時に、2時間ほどお話していた時の対話をまとめたものです(ちなみにQJの記事は1,200字でした)。
 実は、下巻の内容とちゃんとリンクしたトークになっているのですが、これ単体でも面白い読み物になっていると思います。


 下巻の解説は、ライターのさやわかさんにお願いすることができました。


 そしてイベント限定なんですが、初版のオマケとして、特製の栞が付属します。


 5月10日*1文学フリマでは、絶叫機械+絶望中止麻草郁さんと売り子する予定です。ぼくも楽しみです。

メロンブックスでの事前予約

 文学フリマに来れない方のために、メロンブックスさんで通販予約が始まっているのでそちらもご利用いただけます。

http://shop.melonbooks.co.jp/tsuhan/system/sp_piano_manga2.php(通販特設ページ)

ピアノ・ファイア・パブリッシングがお贈りする、漫画をより楽しむ為の解説本!
漫画をめくる冒険 〔下巻・The Book〕」がメロンブックスに登場です。

各方面から多大な評価を集めた、漫画論本『漫画をめくる冒険』シリーズの完結編です!
今までのどんなマンガ評論とも違った観点から、漫画についての様々な論説を書く本書。
下巻では「本」のメディアのかたちと、私達の「よむ」という行いそのものについて綴ります。
150点以上の図版と218ページのボリュームで、実例を挙げながら其々のテーマを語ります。
漫画に対する認識を一変させ、新しい楽しみかたを教えてくれる必読の1冊をお見逃しなく!

 メロンさんの他にも、いつも通りタコシェさん、Lilmagさんでも委託予定です(委託先は増えるかもしれません)。

イベント情報

 文学フリマは5月10日の日曜日に東京都大田区で開催。
 ブースはF-01「ピアノ・ファイア・パブリッシング」。上下巻を一緒に持って行きます。


 上巻はメロンブックスさん、タコシェさん、Lilmagさんでもイベント前に購入可能です。先に上巻を読んでおきたい方はどうぞ。これらはちょっと、いつ品薄になるかもわからないものなので。

漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 上巻・視点漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 上巻・視点
泉 信行

ピアノ・ファイア・パブリッシング 2008-03-14

*1:↑の一年カレンダーで言えば「130日」ですね