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巡音ルカの可能性

 いろいろ通ぶって書いてますが、ボーカロイドの文化に関しては本来疎い方です。なんとなく巡音ルカには関心が沸いていたので、浅くおっかけています。

ルカ洋楽カバー

 ルカの発売後は「巡音洋楽シリーズ」タグで定点観測していたんですが、カーペンターズのトップ・オブ・ザ・ワールドやスカボロー・フェア、ポリスの「見つめていたい」、ニューオーダーの「Blue Monday」あたりが個人的には当たりでした。


【巡音ルカ】Top of  the World[カバー曲]【巡音ルカ】Scarborough Fairを歌ってもらいました


 それと、ルカには「ただ洋楽を歌う」だけじゃなくて、日本語ボーカロイドには難しそうな、ハウスとかラップとかウソ言語([http://www.google.co.jp/search?rlz=1C1CHMB_jaJP305JP306&sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%E8%8F%85%E9%87%8E%E8%AA%9E:title=菅野語]みたいなの)の方面で技術開発してほしいな〜と思っていたんですが、ニューオーダーのカバーがちょっとテクノボイスっぽいくらいで、まだそういう可能性の模索は見当たらないですね、残念。

ルカオリジナル

 日本語曲のカバーはまだピンと来るのが無くて、オリジナル曲もスルーしていたんですが、すでに話題にもなっている「ダブルラリアット」は確かにヒットでした。彼女の声質の使い道も「正解に近い」んじゃないか、と思わせるハマリ具合。

【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】

【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】


 「ボーカロイドが歌うこと」にちゃんと意味があるタイプの曲なのもいいですね。
 「翼をください」的なテーマのひとつの結晶のような感じ。「飛ばない」っていうのは「地面に足がついてる」ってことであって、「飛ぶ」(このメタファーはまぁ人によって違うものを象徴するのだろうけど)っていうのは「地面から足が離れる」不安をともなう、それまでの人間性を置いていってしまうような離脱行為なんだと。
 だから「やがて飛ばなくなった時」にまた元の地面(元の人間性)に戻ることはできるのかしら? というそういう歌かなーと感じてました。*1


 そして、次にヒットしたのが↑。
 好きなWebコミック作家であるNYAKOさん(NEKOCUBE)がイラスト提供しているということで聴いてみたんですが、こりゃあツボです。いま一番リピートしてます。

 しかも作者さんの名前が「Wintermute」って……ギブスンか! 当然NYAKOさんがイラスト担当になるわけですね。


いきなり追記

 「Reality」と同じ日付の曲ですけどコレ→「【巡音ルカオリジナル】ルカ様は憂鬱 - ニコニコ動画」もいいですね。

*1:元々の腕の半径が「人間が身の丈を越えずにできる範囲」で、それより広がった半径が「身の丈以上の力を出してできる範囲」。軸が地軸に合わせて傾く、というのも「神の視点に立ってしまうことの不安定感とあやうげさ」を良く感じさせる