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11月上旬記録/九州旅行・長崎観光編

 予備知識といえば興亡の世界史シリーズの『東インド会社とアジアの海』のみ、ツアーガイドといえば『風雲児たち』最終巻におけるみなもと太郎の取材レポ漫画のみ、という大雑把な観光旅行の始まりです。

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 結論の感想から言うと、土地の歴史を体感することができて、凄く良かったです。
 ただ、史跡の観光利用や保存復元の仕方をイタリアなどの他国と比べてみれば、日本はまだ出遅れた国なのかなという思いもしました(それでも長崎は「良くやっている」方なんだろうな、と感じた上で)。

17日(月)

 博多駅のホームで昼飯にラーメンを食べて、特急かもめで長崎駅へ。


  • しかし北九州に来る度に思うのですが、なぜJR九州の車両はどことなく豪勢なデザインなんだろう……


 長崎駅到着。駅ビルのロイヤルホストに「長崎限定トルコライス」とデカデカ書いてあるのが気になりつつ、とりあえず駅から近かったので日本二十六聖人殉教地を見にいく。でも今回はキリシタン関係の史跡にあまり興味が無かったので、記念館にも入らず駅前の住宅地をウロウロ。とにかく坂や階段が多い。


 さて、まずはグラバー園に……と思ってバスで南下するも、降りるタイミングを間違えてしまって大きくタイムロスする。うっかり長崎半島の端っこまで行きそうになりました(長崎市内の移動はバスではなく路面電車だけでいいんだと気付くのは翌日になってからのこと)。


 慌てて引き返した頃には夜も真っ暗になっていて、仕方なく飛び込みでホテルの部屋を取ってから、新地中華街で一番遅くまでやっていた中華屋を探して長崎ちゃんぽんを夕食にすることに(みなもと太郎がちゃんぽんを食べた「四海楼」はとっくにラストオーダーを過ぎていた)。



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18日(火)

 8時にホテルをチェックアウト。とにかくグラバー園まで南下してから、北上しつつ最後には出島を目指す、というぞんざいなプランを立てる。


  • 朝8時12分撮影。瓦屋根にヴォールト屋根を組み合わせた、「いかにも」な建築


  • 高台から西を向いて撮影した長崎湾。内海の奥の方というだけあって波がおだやか






  • これはグラバー園の南側に隣接した、ただの民家……のはずなのですが、この彩色にびっくりして思わず撮影


結局、園内に二時間半いました。満喫しすぎ。



 それから勾配20度あるオランダ坂を抜けて孔子廟に入り、「中国清代の茶道具展」というのを奥にある中国歴代博物館でやっていたのが目を引いたのでそれも鑑賞。
 年代は少しズレますが、『へうげもの』の序盤でもてはやされていた「唐物の茶器」っていうのがこういうものなんだろうなーと思いつつ物欲全開で眺める。個人的な好みとしては、白釉の蓋碗(皇帝本人が使ってたものらしい)や急須が綺麗でした。


 昼間の新地中華街を素通りして、ちょっと道に迷いながらも出島を探す。


  • 15時、ついに出島に到着! ここから先は写真無し
  • 三時間たっぷり堪能しましたが、それでも回りきれなかった……


 出島は周囲がすっかり埋め立てられていて、ちっとも「島」じゃないのが残念でならない。復元作業も「周囲を水で囲んで島にしよう」という長期計画を立てているらしく、でもそれには国道をズラす必要があったりと障害だらけのようだ。
 予算はいくらでもほしいだろうので、出島のお土産はちょっと奮発して色々買ったりする。オランダ東インド会社のシンボルが入ったネクタイとか。
 復元作業がもう一段階進んだりしたら、また見にきたいなと思います。


 すでに暗くなりはじめていたので、路面電車に乗ってそそくさと駅前へ。帰りの夜行バスのチケットを確保して、駅ビルでお土産を買い込んで、ロイヤルホストで(トルコライスはもうクリアしたから、もうひとつの限定メニューである)佐世保バーガーを食べる。うまい。

19日(水)

 新大阪駅で降りてロッテリアで朝食を取り、コンビニでサンマガを読んでから友達の加納さんと合流。貸していた漫画を返してもらったり、お土産の枇杷ゼリーなんぞを渡してから、昼ご飯にまた新大阪駅で洋食を食べて別れる。


 自宅に帰り着いたのは14時くらいでした。


  • くつろいでから真っ先にやったことが、つまみを作ってシガーを一服すること(今回は旅先で葉巻を持ち歩かなかったので)
  • 灰皿に使っているのは、出島土産の扇形トレー