茶々丸の新ボディの呼び方と今週のネギま
とりあえずあの柔らかいボディの茶々丸は「やわらか茶々丸」と呼ぶことに。
ロボティクス的に考えると、「情緒発達」と「体性感覚のアナログ化」が同期しているのが面白くて、ダマシオのソマティック・マーカー仮説や前野隆司のロボット研究などを連想させます。
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そういう脳神経科学やロボティクスの知識が読者に無くとも「身体がやわらかい→皮膚や皮下組織の感覚も人間に近いんだろう→情動反応も人間に近付いているんだろう→我々人間に近い感情を味わえるんだろう」というイメージだけは自然に伝わってくるのが、単純にロボットの描き方として優れてると感じました。
最初から「肉」を持つタイプのガイノイド*1とは違って、段階を経て「機械」から「肉」へ移行する過程が描かれているあたり、ロボフェチ的にはマニアックだなーと評価できるんじゃないでしょうか。
多分、丈夫なゴムかシリコンみたいな素材であって、まだ「肉」には遠いんでしょうけど、質感だけで大分印象や「存在感」は違ってきますよね。
ネギまがマガジン表紙に
今までネギまがマガジンの表紙を飾る時は、女の子いっぱいだったり水着だったりぱんつはいてなかったりしたわけですが、本編の方向性に合わせて冒険漫画らしいイラストを載せることができるようになった、というのがこの作品の変化を端的に表してますね。個人的には嬉しいことです。
逆に言うと、これからの課題はツバサとの競合(住み分け)かな? 「萌え絵+冒険ファンタジー」という組み合わせならツバサもそうだし、なんとなく今号のカバーを「ツバサっぽい」と感じる一般読者は多いんじゃないかな、と思ってます。ツバサは明らかにマガジンの中では浮いてる作品なので、ツバサのように浮かない形で少年漫画を描くにはどうするか、というのを見せていってほしいかな、と。
*1:マルチとか