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「古典入り」した少年漫画の復古の成功

明日買う予定の本

新約「巨人の星」花形 5 (5) (少年マガジンコミックス)新約「巨人の星」花形 5 (5) (少年マガジンコミックス)
村上 よしゆき

講談社 2007-08-17
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 こないだ、遅れて4巻(15歳に成長した花形が飛雄馬と出会う所まで)を購入したばかりなのですが、面白いですよ『花形』!
 「チャンピオンの手代木星矢と並ぶ、少年漫画リメイクの成功作」だと呼んでます。


 手代木星矢からは、熱量の高さは感じられても「漫画的な巧みさや新しさ」は特に感じられないのですが、花形からは「漫画的な巧さ(=漫画力)」を感じる、というのも薦める上で強調しておきたいポイントです。
 特に4巻以降は「キャラクターを大きそうに描く」技術が妙に発達していて、その巧さにまず驚きます。しかも「花形の大きさ(=ヴィジュアル的な存在感)」と「他のキャラの大きさ」をちゃんと差を作って描き分けているのが偉い。

最近買った漫画

人造人間カティサーク 1 (1) (CR COMICS)人造人間カティサーク 1 (1) (CR COMICS)
緒方 てい

ジャイブ 2007-08-07
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  • 緒方てい先生の最新刊
  • お約束とご都合主義をてらいも無く描き切れたならば、それはエンターテイメントになりうるのだという実例です
    • 緒方ていの代表作『キメラ』が、長編だからという理由でまだ手にとっていないという人は、お試しとして「カティサーク」から入ってみるというのはどうでしょう
    • 球漫画の『アマチュア・スラッガー』と比べても、『キメラ』の本質に近い部分を垣間見られるのが「カティサーク」だと思います
    • カティサークが「テレビアニメのお約束の塊」だとするなら、キメラは「少年漫画のお約束の塊」と呼んで分けるのもアリかもしれません
    • 緒方ていも古典の復古、ルネッサンスとしての成果が評価できる漫画家の一人ですね