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小林尽『School Rumble』のデータベース化案

 ちょっと近況報告を。
 現在、スクランを、かなりデカい分量のデータベースにまとめる作業をしていたりします。


 「とある読み方」で俯瞰してみた時に出てくる情報を、ほぼ全話解説のような形で可視化するという作業で、今ようやく三分の二くらいまで進んだ所です。
 とりあえず、個人的な楽しみのレベルでやってる作業なんですが、満足いく内容になったら公表に踏み切るかもしれません。
 この「とある読み方」が何なのか、についてはいずれちゃんと語ってみたいと思いますしね(余談ですが、ネットでまだ書いたことのない「スクランの読み方」は二種類残っていて、その片方がこのデータベースによるものです。残りのもう一方も、いつかは解説してみたいと思いますが)。


 それにしても、読み返すたびに「読み落とし」が見つかるような漫画なので、作業中も「あ、ここはこう解釈できるのか」「こんな仕掛けを入れてたのか」とか、自分でも驚くことが多々。
 おかげで、物語の「幹」の部分にかなり肉薄できてると思うんですけどね。


 今週のスクランも、天満と烏丸が「播磨の理想のシチュエーション」を重ねて達成していたり、キャラクター達が「隠れた法則性」をなぞって動いていることがハッキリしています。
 今のスクランは未完成のパズルのようなもので、今ウチがやっている「読み方」というのは「現時点のピースの配列から完成図を読み取る」ような作業なんですが、もしスクランが完結した場合、かなり明確なルールで見通せる作品になっているのではないか、と感じています。


 その「ルール」というのは、信じられないほど細かい信号で読者にメッセージが送られていて、その情報を拾っていくことで探ることができます。
 実際、この「読み方」のヒントを教えてくれた方はミステリ読みの人だったりするのですが、ミステリ小説みたいな、パズリックな作品を読み慣れてる人なら、感覚的に読み取れるメッセージなのかもしれませんね。ぼくが初めてその読み方に気付いた時は、目からウロコでしたけど。