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「今俺がどのくらいFate/Zeroにハマっているかというと」

 イスカンダル萌えが高じて、アレクサンドロス大王の勉強を始めてしまうくらいです。

アレクサンドロスの征服と神話アレクサンドロスの征服と神話
森谷 公俊

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 史実の方の大王も、色々はっちゃけたキャラクターで楽しいです。戦争やってんだから当たり前なのですが、人殺しすぎですね。身内も粛清しまくりで、リーダーとしては相当の問題人物という感じ。
 Zeroの方のイスカンダルは「美化された英雄像」なので別に問題無いものの、オリジナルのアレクサンドロスからは、あの宝具《王の軍勢》を装備する姿がちょっと想像しにくいかもしれません。

 ともあれ、理屈抜きのパワーを感じさせる人物であるのは確かで、


「いいも悪いもあるか、自分の願望をただ達成するのが人間だ」
「その達成する姿を民衆に見せつけ、憧れさせるのが英雄だ」


……という、Fate世界におけるイスカンダルの王道観(↑はいずみのの意訳)を裏付けるだけものは持っています。
 しかしアレクサンドロスって、孟子の言葉で言えば確実に「覇者」に分類できる人物であって、決して「王者」ではないんですよね。
 そういう、王道でもなんでもない自分の生き様を「これぞ王道」と言い切れる(しかも説教までする)こと自体がイスカンダルのデカさを表すと言いますか。まぁ単に儒学を知らずに言ってるだけでしょうけど(笑)。
 ちなみに孟子アレクサンドロスは同時代の人間だったりするので、「もし東方遠征が中国まで到達していれば」などと考えても心躍るものがあります。始皇帝よりも早いのだし。


 あとは「イスラム圏においてムスリムから英雄視されているイスカンダル」が、どういう受け入れられ方をしているかに興味があるのですが*1、どういう資料で調べればいいのか分かってない状態です。

*1:イスカンダル」という読み自体もアラビア語読みから来ているので