ついでにサンマガの話
サンデー
勿論イチオシは『あいこら』ですよ。
『絶対可憐チルドレン』は、作者が「SFコメディを描きたい」と意気込んでいたワリには、SFに最も必要な筈の「ワン・アイディア(ガジェット)」があまり見当たらない「キャラクターを転がしているだけ」のキャラクタードラマが続くばかりで、確かにヒロインは可愛いかもしれんが「これがあんたの描きたかったっていうSFコメディなのか……」と肩スカシを食らっていた状態でして(ESPジャマーがガジェットとして出てきてもなあ)、ついつい仲間内でも『成恵の世界』の8巻なんかと比べてしまって、こういうのをSFコメディって言うんじゃないですか椎名先生、とかみんなで割と酷いことを言ってたもんですが、今週からテコ入れの新キャラが登場。うーんうまく転がってくれるんでしょうか。でもこういうキャラは結構好き。
『ハヤテのごとく!』は絶好調ですね。
畑健二郎は何がうまいって、元ネタが解らなくても面白いギャグとか、ツッコミ不在でも理解できるネタの出し方ですね。他誌のギャグ漫画は説明過剰、ツッコミ過剰の傾向があるので、見比べるとうまさが解るかと。
マガジン
勿論イチオシは『神to戦国生徒会』ですよ。
『魔法先生ネギま!』。以下はただの深読みなので詳しくは語りませんが、エヴァの「幸せな奴はつまらん」は「萌えで癒されているだけではつまらん」という隠しメッセージとしても読み取れるのだなあ。だとすると説教じみた嫌いがありますが、そこはエヴァ様というキャラだから言わせられることかな。
あと「ぼーやは強くなるだろう」は少年漫画の構造を割と口で説明しちゃってる台詞で、少年漫画の脇役は「主人公に挑むキャラ(大天才と天才の関係)」と「主人公に癒されるキャラ(天才と秀才/凡人の関係)」の二種に分けられるのだけど、その分かれ道に刹那は立っているってことなんでしょうね。で、刹那は天賦の才を持っているのだから、ヒーローと並ぶ資格があるんだ、と。
……と、解釈することはできるけど刹那の決断の動機がまだ描かれてない(次回に持ち越し)から、今の所は単なるバトルですね。
『School Rumble』ですが、この展開が充分予期できた筈なのに、前々々回何がどう痛々しいのかわからないと仰る方も居ましたね、とか。
まぁ、更に先を見越して、ハッピーエンドを確信して疑わない、というのも一つの手ですが。というか前々々回で少し耐性がついていたおかげもあって、妄想やらなんやらでなんとか正気を保っているのが今のぼくの状態です。
妄想分の足りない人は探検はらはらさんの同人誌を読むべし。あとここの短編SSとか。
で、沢近側のぶり返しが用意されていたのも予想通り。でもここから先がまったく予想できないのが小林尽なんですが。
感想はここまでにして、さっき加納さんとチャットしたログでも晒してみましょうか。
加納 :オレも胸が潰されそうだったが今週
加納 :最近のオレはいずみのさんに洗脳されたとしか思えない
加納 :八雲に肩入れしはじめてるんです
いずみの:でもこういう展開で、八雲の能力を
「男が怖い」っていうイヤ方面じゃなくて「恋愛音痴」という側面だけで
活かしてくる小林尽はホントセンスいいですね
加納 :ああ、いいですよね
全然いやみがないもん。きついけど
いずみの:今能力消えてる気がするけど(笑)。邪魔になったから描いてないわけじゃないよな
オレンジロード劇場版における超能力的な扱いで
加納 :オレ今それ言われるまで忘れてた<読心術
いずみの:満月だから発動してる筈なんだよなぁ
播磨はともかく、天満の心は視えているのかという
いずみの:もし 天満の心が 視えていない のだと したら
加納 :やめてやめてやめて怖い話やめて
加納 :今天満の心が視えなくなっているとかのエピソードはさんだりして
加納 :嗚呼、そうかやっと気付いた
最近の八雲は恋してるから可愛いのでオレも好きになってるのか
いずみの:今の八雲は輝きすぎです
「恋をしてる女の子は可愛く見えるから横恋慕してしまう」というグリーン・ウッド理論。
っていうかラブコメ漫画の楽しみ方っていうのは、根本的にその理論に基づいてるんですけどね。