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ネギま!で遊ぶ更新

 98話解説が更新されています。(→ミラー
 今回も長い……。読者が全員マガジンを手元に持って読んでくれたら「あらすじ」を端折って解説できるんですが、週刊誌は「立ち読み派」が中心でしょうしね。


 ぼくがやりたいことのひとつとして「マンガ夜話的な“読み”をネットでやる」というのがありまして、それをやろうとするとどうしても「読みながら解説」というスタイルになってしまいます。
 ぼくはマンガ夜話のスタイルって、「漫画語り」の理想型のひとつだと思っているんですが、そのエッセンスをなんとかしてネットに持ち込めないかなあと考えています。
 マンガ夜話の面白さの本質っていうのは、単なる「チャット性」だとかではなくて、「手元に本を置きながら語る」ことの生々しさにあるのではないでしょうか。
 こう、「良く出来たオモチャを実際に手で弄びながら」その楽しさを語るような感触がいいんですよね。
 だからってスキャン画像を多用すればいいというわけでも無いですが。


 あ、あと地道に宣伝。まだ読んでない人は赤松健論の<少年漫画から〜>も読んでくださいね。実はぼく自身は、一話単位のミクロな読みよりも、全体的なマクロな作品論の方が好きなので。

編集後記

 例によってネタ漏れをメモ。


 今回の明日菜が、7巻の茶々丸戦と重なった演出になっているというのはあんよさんの感想を読んで気付かされました。ああっ、忘れてた……(敗北感)。あの時の明日菜は実際に駆け寄ろうとしてたんですね(ボクシング漫画でいう「タオルを投げようとして止められる」展開)。確かに、こっちのエピソードを持ち出して比較するべきでした。
 ちなみに千雨の心理について言及しなかったのは、彼女の場合まだまだ控え目な演出しかされていないので後回しにしたという理由が大きいです。まぁ格闘大会が終わるまでにもう一ひねりあるでしょう。


 あと完璧ド忘れしてたのは、ネギまという漫画の構造上、「バトルパート中にネギがクラスメイトの声援で復活する」という構図はありえないんじゃないか、ということ。
 今回は一見、声援パワーで復活したように見えますが、その解釈で読んでしまうと作品のテーマがゆらいでしまうんじゃないでしょうか(だからなんとなく違和感を感じていたけどうまく言葉にできなかった)。
 ネギが「クラスメイトの助力によって成長させられる」のは日常パートにおいてであって、バトルパートにおけるネギは「自力で成長する」必要があるのだと思います。その結果として、クラスメイト達の見る目が変わる、と。
 だから今週は

  • (ネギ視点で)応援してもらったから強くなれた→クラスメイトのおかげ

じゃなくて、

  • (クラスメイト視点で)応援したらネギ先生が期待に応えてくれた→ネギ先生かっこいい

という構図で読むのが正しいんでしょうね。いやまぁ、漫画読むのに正しいも正しくないもないんですが。


参考:バトルパートと学園コメディパートの逆転