最近買った新刊
相田裕『GUNSLINGER GIRL』5巻
読後の印象としては、失われたものに対する固執と、失われたものは戻らない、という主題を良く描けているなという感じ。だから「死の表現」もいやらしく映らないのかもしれません。
アンジェリカを単なる悲劇のヒロインではなく、別のパーソナリティとして再出発させているのは、作者による救いの表現として見ていいと思います。
逆に、少しずつ壊れていってるのはトリエラの方かも。
ストーリーから相田裕の物語的趣味がビンビンに伝わってくるんですが、ここまで完成させた世界観にどう収拾をつけるのかは見物ですね。
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記伊孝『犯罪交渉人峰岸英太郎』4巻
記伊孝の荒々しい絵のタッチが凄く好きで追っ掛けている漫画なんですが、完結編となる5巻のリリースは2006年を予定しているとのこと。長いよ! ほとんど一人で作画してるんでしょうか、この人。
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西本英雄『もう、しませんから。』1巻
週マガ読者にはおなじみのレポート漫画がついに単行本に。
「もうしま」はね、面白いですよ。人物の似顔絵はうまいと思うし、作者の自虐ネタも主観と客観がうまく織り混ざっていてセンスいいなと思います。
すみません誉めすぎました。
でもマガジン作家の楽屋裏が本になって残るというのは貴重ですね。森川ジョージ、堀内夏子、瀬尾公治、久保ミツロウ、赤松健あたりの回が好きかな。
ぜひあかほりさとるや高田亮介にも取材しにいって欲しい所です。あと久米田康治にも。期を逃すとマガジンから居なくなっちゃうぞ。
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