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『交響詩編エウレカセブン』が面白い

izumino2005-05-16

 エウレカセブンは(リアルタイムで観るのが辛くて)ビデオだけ溜めて、なかなか消化してなかったんですが、封印を破って今週の第5話までを一気に観ました。
 ちなみに、封印を破るまでは第1話だけを二十回近くBGMとして再生して聞いてたりするんですが。
 で、あざといくらいの「少年成長モノ」なので、そこで好みが別れてくる番組だと思います。大筋の志に共感できなきゃ、単なる「小ネタが豊富なロボットアニメ」にしか見えないんじゃないかな。


 テーマ的には結構タイトロープを渡っていていつずっこけるか分からなくてハラハラするんですけど、もし渡りきれば名作と呼びたいと思います。とりあえず最後まで付き合う覚悟。
 成長モノとしては「憧れ*1と現実の融合」がメインテーマだと思うんですけど、どっちにブレても失敗するだろうから難しいですよね。
 とりあえず、「自分では何も考えてない」レントンは素晴らしすぎ。バカ主人公で。殆ど姉とエウレカホランドの言いなりで動いてるだけだし、自分なりの信念もクソも持ってない(笑)。それが良いんですけどね。最初は憧れるだけでいいんだよね、と。現実は後からいくらでも学べるわけで。
 現に4、5話では現実に直面しまくってますが、こういう「憧れ」と「現実」のぶり返し(上げ落とし)が続くアニメなんでしょう。
 EDテーマ(「秘密基地」)の歌詞が良い羅針盤として機能しているのも良し。
 表面的なケレン味や「お遊び」の部分は、メインテーマの大筋が通底して流れているおかげで気にはなりません。(通奏低音を濁さない限りは)好きにやってくださいって感じ。


 まぁ、スタートラインの位置が高く、ゴールも高めに設定している作品なだけに、テーマを踏み外した時のガッカリ感だけは覚悟しておかないといけないんですが(スタッフ陣容のキャリアもこれといったものが無いので、信頼も置きにくい)。
 そういう意味じゃ、作品としてはハマって追っ掛けてるんですが、評価としては暫く微妙なアニメっていうことになると思います(友人によると「絢爛舞踏祭と同じ臭いがする。ボンズだし」だそうで)。
 4クール作品だから、どこかでダラダラ展開に突入するのは確実ですしねえ。
 完全に軌道に乗るまでは、1,2話とかEDテーマをループ再生しまくって視聴熱を維持して乗り切る所存です。

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*1:主人公はバカなので、「理想」と呼べそうなものはまだ持っていない。ただ大人に憧れているだけ