今週のサンマガ
サンデー感想はお休み。
今週の『トッキュー!!』は熱い。活躍したからといって復帰できるわけではない辺りが。
『SAMURAI DEEPER KYO』はちゃんと通して読んでない漫画なんですが、ここ最近の時人vsアキト編は面白かったです。これぞ「ニュータイプと強化人間の戦い」の末路ですよという。
『トト!』もこの回だけはいい感じ。
ギャグフェスタ、桜場コハルと小田扉はあからさまに少年誌のテイストに合ってないなあ。
今週のネギま
というわけで『魔法先生ネギま!』ですが。
赤松健論の読者には説明不要だと思いますが(最近こういう書き出しばっかりだな)、ねぎま串の肉の部分が来ましたね。日常エピソードと小バトルを積み重ね、キャラと舞台をドッと詰め込んだ上での「大イベント」の開始。
9巻をまるまる使ったレギュラー追加と魔法先生&魔法生徒といった脇役達の顔見せ、10巻収録分におけるネギの実力の表現なんかがこの大イベントに結集するわけで。連載時にはやたら唐突に思えた龍宮真名編も、この武道会が後に控えていたと考えれば納得のいく構成ですし(クラスメイト中の戦闘キャラの内、個別エピソードが無かったのが龍宮だけで、それを補完したかったんでしょう)。
こういったトーナメント戦(トーナメント方式とはまだ決まってませんけど)の何が楽しみかというと、「既存キャラの性格や設定の掘り下げ」と「新キャラのインパクトのある登場」を同時に期待できる所ですね。ここで、レギュラーをかませにするダークホースが出てきたりしたらかなり楽しいんですが。あと、アーティファクト関連の疑問をこの際に解決してほしいなあ(刹那や木乃香のアーティファクトの能力・名称とか、龍宮やエヴァはアーティファクトを所有しているのか、とか)。
この展開をジャンプ的だ、という人は多いと思いますが、ジャンプはあくまでバトル、バトル、バトルのつるべ打ちの中にトーナメントが始まる形式ですからね、こういうのは表面的な引用というものでしょう。
雑多なテーマを扱ったストーリーの途中でバトルが始まる形式はむしろサンデー的な手法で、ひいてはマガジン的な形式のひとつと言ってやってもいいと思います(だから、どこかで必ず「マガジン的な揺り戻し」が発生して、ジャンプ的な方向には行き過ぎない筈)。
サンデー漫画で成功した例を挙げるとすれば、やっぱり椎名高志の『GS美神極楽大作戦!!』かな?
こういうジャンルのごった煮的なテイスト自体が、えらく「極楽」的な気がするよね、というのは周囲の漫画読みの間で一致した見解だったりするんですが。