『ふたりはプリキュア』第43話 「激揺れまくり!藤P先輩に届けこの思い」
今回は結構自分好みの話でした。
珍しく箇条書き感想から。
- 前回少し紋切り気味だったテーマをおさらいしてからスタート。お話が連続していて良い
- なぎさの言う「大事に思う気持ち」っていうのは友情と恋愛の両方に適用されるんだな。というか、彼女にとってそれらが未分化というだけか
- 「全てを食い尽くす力」の説明の後で、執事ザケンナーがお約束の寸劇を繰り広げるのだけど、ちゃんと「全てを食い尽く」していて笑った
- これはただのジョークだけになっていなくて、ザケンナー達は愛嬌もあって感情移入しやすいけど「わるいもん」なんだということを示す気の利いた演出になっていると思う
- そして「全てを食い尽くす力」を持っていると自滅に向かうことが示唆されているわけで……うーん、出来すぎなくらい教条的な話だな
- 「なぎ……うわーお」はいい演技だったな関サマ
- やっぱり1、2クール目は「ほのかの話」だったんだなと再確認できる回想シーン
- 今更だけど池澤春菜は毎回あんなに長い絶叫をやってて大変そうだ
- 恋愛は付け合わせであって、メインディッシュは友情なのだな
戦闘シーンでは主人公サイドと悪役サイドの物語が一見乖離していて、この繋がりの薄さにおいおい、とツッコむ人は多い気もしますが元々『ふたりはプリキュア』は「光の園 vs ドツクゾーン」という別世界の良く解らない事情に巻き込まれる話なのでそれはオッケーです。むしろ、今回のように会話の成立のしてない敵は不気味さが出てて良かった(その点、ダークファイブの面々はコミュニケーション取りすぎだったんだな)。
光の園 vs ドツクゾーンの善悪二項対立的な関係から描かれるテーマと、なぎさとほのかの絆から描かれるテーマが、最終的に結びつくような展開になれば美しいんですけどね。
そういえば、前回はなぎさ視点の脚本でしたが今回はほのか視点でした。3、4クール目は「なぎさの話」になってるんですが、視点自体は使い分けがあって面白いですね。
今回は「ほのかがなぎさのパートナーになろうとする(ほのか視点の)話」で、そこで回想されるのは「なぎさがほのかのパートナーで居てくれた(ほのか視点の)話」であるという。
前回も、見方によっては結局ほのか視点になっていたと考えられなくもないかな。