佐々木淳子を沢山読んだぞ
- 『Who!(フー)』(1981年/東京三世社)
- 『佐々木淳子イラスト集 DARK GREEN VISUAL MESSAGE 夢』(1986年/小学館)
- 『SHORT TWIST』(1988年/小学館)
- 『ブルー オベリスク』(1992年/角川書店)
- 『ボーイな君』(1999年/小学館)
- 『リュオン』(2004年/幻冬舎)
出版社を転々として絵柄も変わりまくる淳子先生。
デビュー作の「キムのゆうれい」自体が好きだったりするので、初期のホラー調のテイストの残った『Who!(フー)』は面白かったです。
『SHORT TWIST』はタイムパラドックスものの佳作。よくもまぁこう複雑な話を描き上げる気になったものだなあと感心します。
『ボーイな君』はヒロインが可愛い。しかし、70年代の絵柄だと古き良きショートショートの芳醇な香りがするのに、絵柄が今風になった途端『世にも奇妙な物語』的な日常生活の泥臭さが出てしまうのは何故だろう。どちらも同じ「ブラックユーモアSF」っていうカテゴリの筈なんですけどね。
『リュオン』になってくるともうなんと言えばいいものか。いやこれも面白いんですけどね。完結作品の番外編としてはうまい手法を使ってますし、良い。でもあのホクトはなぁ……(笑)。