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『ふたりはプリキュア』第32話「ポルンを励ませ!とっておきのカーニバル」

 わめいたり怒鳴ったり叫んだり同じ台詞を連呼するだけだったりと、かなり酷い脚本になっている。全話通して最低ラインに入るんじゃないか。
 ……と、思ってたら脚本が羽原大介氏でした。あー、……それは人選ミスでしょう。マスコットキャラメインの回でこの人の男性的な作風が活かせるとはちょっと考えにくいです。単純でくどい台詞ばかりだったのは、子供向けのノリに合わせようとして無理した結果なんじゃないでしょうか。
 逆に「光と闇のぶつかりあい」だとか、観念的な格好いい台詞は吐かせられるのにね、この人。


 それにしても、作品中で異世界の住人に帰りたい帰りたいと言われ続けるのは観ている側にとって強いストレスがかかります(アニメといえど、一応「我々の世界」である場所を拒絶されてるってことなんだから)。ポルンが虹の絵を勘違いして飛びついた時なんかは何事かと思いましたよ。演出にしては痛々しすぎ。ドラマ上、マイナス方面の「タメ」が強すぎてその後の開放感に繋がらないという、ストーリーテリングの悪例でしょう。
 確かに「子供」っていうのはあれくらい理解不能でコントロールしがたい存在なんだろうけど、それをそのまま描いてしまうのはちょっとなあ(でもあれでパンクしてしまわないなぎさは凄い中学生だと思う)。


 全体的にスタッフサイドのモチベーションの低下を感じさせる回でしたが、次回はシリアスなクラスメイト話。今まで志穂莉菜のエピソードは避けられてきただけに、ファンの期待も大きいと思われます。ここは失敗できない所でしょうけど、やや心配。