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『マリア様がみてる〜春〜』第7話「チェリーブロッサム」

 先週辺りから演出力が向上してるねえ……、っていう話をしていたわけですが、今回はもっと良くなってました。やればできるんだなあ。
 いやー、これは恥ずかし面白い。観てて照れるんだけど、下品には感じない程度の距離感。あぁ! こういう番組を最初から放送してくれりゃ良かったんだと思うんですが。原作においても「チェリーブロッサム」がある意味第一話なわけで、これがアニメ第1話でもいいんじゃないかなあと思うくらいです。


 具体的な演出面の指摘はさておき、全体的にはリリアン女学園という空間と、その住人の所作を自然に描けているのが特に良かった。
 志摩子乃梨子のテレテレな接触をクローズアップする一方で、写真部や新聞部の存在を仄めかしたり、祐巳が後輩にヤキモチの涙を流したり、それを由乃がフォローしたり、聖がやたらフェミニスト的ガッツポーズに溢れたスタイル*1に変貌してたりと、細やかに女子的空間の広がりが見えてくる。
 今まではその「空間」が描けてなかったんですよね、キャラクター個人のプロファイルに閉じていて。やっぱ学園モノは「人物」よりも「学園」を撮影しなきゃねー。
 あ、あと、アニメ版を観ていて一番ドキドキできたのが今回かもしれない。双体道祖神のメタファーとかサービスしすぎですよ。


今週の良かったところ:瞳子が一歩ずつ手前に歩くカット(我ながら細かいとこばっか観てるなあ)
今週の残念なところ:次回予告。それと、仏像に見惚れる女の子の表情ってあんなのでいいのか? もっとほけーっとした表情をするもんだと想像してたんだけど(まぁ、あれも乃梨子らしいといえば乃梨子らしいか)

*1:あの令と被る髪型はいかがなもんかとは思うが