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『マリア様がみてる〜春〜』第2話「黄薔薇まっしぐら」

 前回があんまりにもあんまりだったので全然期待していなかったが、実に良く出来た「アニメ」になっていた。
 演出と編集さえ良ければアニメは面白く見えるという好例ですね。これはいいアニメですよ。絵が良く動いてました。演出はカレイドスター組の筑紫大介ということで、納得。


 前シリーズにしろ前回にしろ、このアニメシリーズの欠点は「作画アニメ」すぎるという点に尽きます。人物は腰から上しか描かれず、キャラクターデザインがフルに活かされない、たまに凝った作画(動画)があっても演出と合っていない。
 それが今回は完全に払拭されているのが素晴らしい(というかまぁ、今までの「作画アニメ」っぷりが「アニメ」としてダメすぎた、というだけなんだけど)。

 人物ではなくオブジェクトを中心に撮る、ロケーションを優先してレイアウトしてから人物を置く、カメラを良く動かす、カットアップで動きを省略する、リピートでもいいから動きをつける、バンクで済ませた方がいい所はバンクで済ます、と工夫の連続で飽きませんでしたね。って、うーん……全部当たり前の演出なんだけど、その当たり前のことが今まで全然やれてなかったわけでなあ。
 特にカットとカットの繋ぎのタイミングが秀逸なのが多くて、気持ち良かったです。
 と、いう感じで満足度の高い回だったんですが、次回もまたこうなるという保証は何も無いわけで。まだまだ不安続きだ……。


今週の良かったところ:祐巳江利子のタイを指さすカット、ゴロンタの尻尾のシーン、山百合会メンバーが写真に注目する瞬間を真上から撮ったカット
今週の残念なところ:鳥居家の男性陣を使ってもうちょっと笑いを取ってほしかった