HOME : リクィド・ファイア
 移行後のはてなブログ:izumino’s note

『ふたりはプリキュア』第13話「ご用心!年下の転校生」

 面白くなってきた。
 他に言うことは無いでしょう。スポーツ、軽いラブコメ、お笑いの学園パートに加えて、バトル、ヒーローの悲哀、友情話……とまだまだ詰め込んでもバランスが崩れないという、非常に贅沢な内容でした。
 逆に言えば、このバランス感覚をどこまで維持できるか(そしてうまく壊していけるか)に興味が集まっていくわけですが。次回が偽物話なんですよね、しかし、公園で子供がごっこ遊びしてるだけという……。妙に「お約束通り」なのに変に「リアル」なんですよねー、プリキュアは。


 ポイズニーとキリヤの姉弟の扱い方がユニークです。記号的な「敵キャラ」(固定された「使命」があって「襲撃」し、テンプレート通りに「撃退」されるような)ではなくて、ちゃんと自主性を持ったキャラクターとして描かれている。*1彼らは(失敗=死というリスクを負わされている割には)意外と自由な行動理念を持っていて、好き勝手な手段でプリキュアを襲っている。敵幹部たる者がヒロインに顔を赤らめるあたりなんか、非常に変則的な展開で、うおおと唸ってしまいました。あと、まさかポイズニーがギャグキャラだったとは。ワンて。

  • どうでもいい

 キリヤ×藤Pかキリヤ当て馬の木俣×藤Pか(悩)。

*1:これは多分、ドツクゾーンジャアクキングといった敵方の造形が割とテキトーな所為でもあるだろう。敵幹部達がドツクゾーンにたむろっていても「悪の秘密基地と大首領様」という感じがあんまりしないのだ。つまり「ファッショ」で統一的な集団に見えにくいからだ。もっとも大抵のヒーロー番組の敵幹部達だって、ある程度の自主性を持っているものだが、彼らは「ファッショな統一性」を踏襲した上でそれを逸脱する個性として描かれることが多いと思う。プリキュアを既存のヒーロー番組と比べて違和感を感じてしまうのは、多分こういう所に対してだろう