マリみて、十兵衛ちゃん2、最終回直前のメモ
なるほど、ユキヒロマツシタにとってのマリみてはコメディだったんですか。コメディ作品として着地させる為に、1話から演出を積み重ねてきたというのなら納得できるかもしれない。それならうまくいってると思いますよ。キャラも可愛く良く動くようになったし、ちゃんと笑える。ぼくは今回キャラが崩れてる、とは思わなかったなあ。コメディでいくならこれがベーシックでもいいでしょう。
しかしコメディをベースとしてアニメ化を割り切るなら、泣き要素は一切入れないか、もっと丹念に異化させてほしいと思います。そうでないと、シリアスな場面も全部ギャグシーンに見えますんで。*1
逆に、ベースがシリアスな物語をギャグで異化させ続け、ひたすらドラマを描こうとしているのがこちら。
今まで黙って観てましたけど色々言いたいことはありまして、でもこの作品に関しては「プライヴェートアニメである」ということと「閉じている」ということが一番重要なポイントだと思うわけですが。
プライヴェートというのは、何をやられても大地の脳内にある企画書を読まされている気分にしかならない、というか。他の人は感情移入して観れてるんですか? ぼくはできませんでしたけど。
それがまた、参加アニメーターが実に豪華も豪華、オタクがエリートとして崇めやまない人達ばかりってのが、その閉じっぷりを更に加速させている、と。
うーん、これは誤解を招く喩えだと思いますけど、タランティーノ@キル・ビルの閉じっぷり、オタク・エリートっぷりに凄く近いんじゃないかなあ。*2役者・アニメーターの集め方なんかにも、このふたりには近いものを感じますし。*3
そういう「閉じている」ことを否定するわけじゃないんですが、十兵衛ちゃん2がムチャクチャに閉じた作品である、ということくらいは意識して観なきゃダメなんじゃあないのー、と、疑り深い自分は読み取ってしまうわけでして。逆にその閉じっぷりの「深さ」こそが、十兵衛ちゃん2最大の見所かもしれないわけですよね。
どうもぐだぐだしたメモですいません。最終回でまた見解は変わると思います。