HOME : リクィド・ファイア
 移行後のはてなブログ:izumino’s note

桜場コハル『今日の5の2』

あ、ちょっと読んでみたんですが(買ったわけじゃないです)、面白いですね。しかし、この作者は小学生をどう思っているのだろう、とか考えてしまう。5年2組の生徒達は性的なものを理解していないのだけど、読者はそこに性的なものを発見してしまう。作者の視点はどっちに近いのだろう。割と好感の持てる視点だと感じたんですが。


 ちなみに、作中の小学生を非性的に描こうとするのがあずまきよひこで、性的な自己投影を隠そうとしないのがばらスィーだと思います。
 んで、ぼくはどっちも好きじゃないらしい。あずまの描く世界からはロリータ・コンプレックスを拒絶する高い倫理性を感じてしまうし、ばらスィーがマイキャラに注ぐ無邪気な愛情も、自己言及が無さすぎて居心地が悪い。
 まぁ、ぼくが作者の視点に同調できないというだけで、漫画的な評価とは別なんですけどね。