今週のスーパーヒーロー&ヒロインタイム
天装戦隊ゴセイジャー(新番組)
どうしてこうなったのか、まだよくわからない第一話。
前番のシンケンジャーがいわゆる「大人戦隊」すぎたことの反動か、ビジュアル的にはぐっと精神年齢を下げているのですが、この設定のわかりにくさはいったい……(まぁ子供はストーリーが全然わからなくても楽しめるものではあるんですが)。
仮面ライダーW
木下あゆ美の扱い悪かったね、で済ますことはできるけど、ケンカキックやローアングルからの生足ショットなどのご褒美ぶりは認めざるをえませんね、はい。
それにしてもアキちゃんは徐々にしおらしい女の子になってきてるけど、それで左くんとの距離が縮まっているというのもなんか複雑な気分。
ハートキャッチプリキュア!
第2話。
ある程度は予想していた通り、えりかは急にしおらしくなって、「わりと普通の性格の女の子」へと舵取り修正が。
これもプリキュアの力で浄化?されたからなのか、それともやっぱ第1話の芝居がちょっとおかしすぎたのか……。
劇場版『涼宮ハルヒの消失』観てきた
ハルヒと長門をめぐるサブヒロイン問題、原作完結させられない現象の問題が可視化されているようなところもある劇場版で、楽しめたと同時に興味深かったです。
しかもこれ、キョン自身はその問題意識を投げ出したまま終わる話になってるわけで、長門は不協和音というよりもカコフォニーに近付いている。ううむ。
鑑賞前の予備知識としては、「笹の葉ラプソディ」のアニメか原作(『退屈』に収録)に触れておけばオーケーだと思います。
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一緒に観に行った友人が言うには「エンドレスエイトの苦しみに付き合ったことのあるファンであれば長門への感情移入も高まる」そうですが……。
ラノベ感想/入江君人『神さまのいない日曜日』
富士見書房のファンタジア大賞受賞作。今月になって読了。
作者は入江君人さん、イラストはpixivなどでも活動中の茨乃さん。
「十数年前から、新しく人間が生まれなくなった」
「人間が命を失っても活動を停止しなくなった」(天国が死者の魂でいっぱいになって、死んでも昇天できないため)
「墓守と呼ばれる存在に埋葬されることによってのみ、人は本当の死を迎えられる」
……というユニークな世界観で描かれた、おとぎ話のようなストーリーで、「死生観」というテーマについて語られているのが読みどころ、と言えるでしょうか。
死生観というと、さも既知のテーマであるかのような気もしますが、世界観と切り口がユニークなおかげか、意外な目新しさというか、新鮮な気付きを感じさせるところがあります。
ファンタジーというよりは終末世界のディストピアもの、一種のゾンビものとして読むことができますし、「死」や「死後」「遺族」といったものに興味のある向きにはおすすめできる作品です。個人的には『死と彼女とぼく』(川口まどか)や、あらゐよしひこ氏の同人誌の雰囲気を思い出したりしました。
文章のうまさとしては、文体に個性はあるものの、場面転換の表現などにまだまだ荒削りなようすも見受けられたのですが、受賞後に書かれたという短編(ドラマガ3月号掲載)では作者の腕も上がったのか、そうした読みづらさも消えており、続編が楽しみな小説家だと思います。
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